【神戸通信】ーくぎに

皆さん、「くぎに」を知っていますか。

 

兵庫県・神戸の名産の佃煮です。いかなごを甘辛く煮込んだもので

す。神戸市の垂水周辺では、春に瀬戸内の海で取れたいかなごを買っ

て、各家庭で煮込んで作ります。沢山つくって親戚や知り合いに配

るのが習慣となっています。形が釘に似ているところから「くぎに」

と呼ばれています。

 

お酒のつまみによくあいます。私はお茶漬けにくぎにを入れて食べ
るのが大好きです。くぎにがあれば他におかずがなくても、白いご

はんを何杯でもたべられます。本当においしいです。ぜひ、食べて

みて下さい。

 

ところで、いかなごの佃煮を「くぎに」と名付けたのは、神戸の長

田に本社をおく「伍魚福（ごぎょふく）」です。高級な珍味を作っ

ている会社で有名です。「くぎに」の商標登録をしています。

この会社はユニーク会社で「家飲み」をテーマに家飲み川柳を募集

して全国から昨年の二倍の応募があったとの記事が神戸新聞にでて

いました。

社長の山中氏は私もよく知っていますが、神戸で一番面白い会社を

掲げて活躍されている神戸の若手の有力経営者です。

 

ちなみに、「くぎに」発祥の地として、神戸の長田と垂水には石碑

があるようです。どちらも発祥の地として譲らないようです。
一度食べて下さい。やみつきになりますよ。

２０１３．１０．１６．　里山　歩樹