皆さん、神戸に日本一長い運河があることを知っていますか。
運河では北海道の小樽運河が有名ですが、神戸港に建設された兵庫
運河は日本一長い運河です。明治時代に神戸港の和田岬沖で船がよ
く難破したので、船の避難の為に開削されました。
開削に取り組んだのは、神田兵衛門を始めとする、当時の兵庫の商
人です。民間の商人が資金を出して長年、苦労して開削したのです。
その御蔭で神戸港は我が国を代表する港に発展しました。神田(こ
うだ)は今の神戸商工会議所会頭、初代神戸市会議長を務め、神戸
経済建設の父と言われています。
兵庫運河は長く木材の貯木場として活用されてきましたが、運河を
生かした街づくりが進められています。新しい取り組みとして運河
めぐりの屋方舟が運行するようです。面白い企画ですね。
皆さんも一度運河にいってみませんか。
兵庫運河は神戸経済そして街の原点です。
2014.04.29 里山 歩樹