昨日の新聞を見てビックリしました。
スーパーのダイエーの名前が消えるというのです。ダイエーは創業
者の中内氏が神戸三宮に薬屋を開店したのが始まりです。その後、
大阪・千林に「主婦の店」第一号を開店。価格破壊、流通革命の旗
手として日本のスーパーの成長・発展をリードしてきました。一度
は、三越を抜いて日本の小売業トップの売り上げを誇りました。
中内氏は松下電器の松下氏と並ぶ日本が生んだ大経営者です。神戸
の誇りでもありました。神戸をこよなく愛して、神戸の発展の為に
尽くされました。神戸の街にはダイエーの店が沢山あります。神戸
市民にとってはダイエーは無くてはならない存在でした。
20年前の大震災の時、中内氏はすぐに店を開くように指示し、市
民の生活を支えました。ダイエーは大震災で大きな被害を被り、そ
の後急速に経営が悪化しました。様々な経営再建策にもかかわらず、
ダイエーの名前が消えることになったのは神戸の関係者とは残念で、
寂しいですね。
中内さんは神戸商工会議所の副会頭を勤められ、その関係で私は中
内氏と身近に接することができました。中内氏は背はあまり高くな
いですが、肩幅の広いがっちりとした体格の人でした。ともかく存
在感がありました。私は、中内さんの後姿を見た時、オ―ラを感じ
ました。
中内さんは神戸の若い経営者の憧れで、中内さんを囲む交流会が出
来ていました。中内さんも若い人が好きでした。神戸に我が国初め
ての流通科学大学を設立して教育にも熱心でした。中内氏が神戸の
発展に貢献された功績は誠に偉大なものがあります。
その中内さんが創業されたダイエーが消えるのは残念でなりません。
せめて神戸の街だけでもダイエーの名前を残して貰いたいですね。
2014.9.26. 里山 歩樹