ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
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【神戸通信】―1.17.

今年も忘れられない日が近づきました。

 

阪神・淡路大震災の日です。20年前の1月17日未明、まだ暗い

時に、突然、「ドーン」という音とともに突き上げるような振動が

して、びっくりして飛び起きました。寝ている部屋の箪笥が倒れそ

うになっています。私は、とっさに地震だと思い、必死に箪笥が倒

れないように支えるとともに寝ている家族に「地震だ、布団を被れ」

と叫びました。

 

その時は少し強い地震程度に考えていましたが、時間がたつほどに

被害の大きさに気がつきました。テレビを見ると神戸の街が大変な

ことになっていて驚きました。急いで御影の家内の実家に電話をし

ましたが連絡が取れません。心配でなりませんでしたが、当時は携

帯電話が普及していないので安否を確かめる方法がなくて困りまし

た。

 

翌日、歩いて神戸までいって無事を確かめることができてほっとし

ました。神戸へ行く道中で、ビルや、家屋、道路、鉄道の線路が壊

れて、あちこちで火災が発生しています。まるで戦場のようでした。

その時は、神戸の街は立ち直れないと思いました。あれから20年、

神戸は内外からの支援により、見事に復興しました。

 

しかし、街は復興しましたが、心の傷は今も残っています。

 

20年を迎えて改めて震災の記憶を思い起こし、震災の教訓をこれ

からも伝えていくことが大切ですね。

 

2015.1.11. 里山 歩樹