ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【神戸通信】―神戸のいかなご

瀬戸内、神戸の春の訪れを告げるいかなごのしんこ漁が間もなく解

禁になります。

 

「しんこ」はいかなごの稚魚で神戸では甘辛く煮て「くぎ煮」にし

て食べます。その姿がくぎに似ているので「くぎ煮」と言われてい

ます。この季節になると神戸や明石の家庭では市場で新鮮な「しん

こ」をたくさん買ってきて、家庭でくぎ煮を作り、親戚や知人に送

るのが習慣となっています。

 

いかなごのしんこ魚は3隻の船が連携を取りながら行うので漁場の

明石海峡は船で一杯になるようです。まさに神戸の春の風物詩です。

いかなごは神戸を中心とする関西の料理でこの地域ではないようで

す。東京にいる娘の話ではいかなごと言っても知らない人が多いよ

うです。このため、兵庫神戸から全国に送るいかなご用のゆうパッ

クがあるようですね。

 

皆さんはいかなごを食べたことがありますか。私は大好きです。春

になると食卓には欠かせないものです。温かい白いご飯にかけて食

べると食が進みます。いかなごがあればいくらでもご飯のお変わり

ができます。お茶漬けにしてもおいしいです。私はくぎ煮のお茶漬

けが好物で、毎日のように食べていました。

 

お酒やビールのつまみにも合います。カルシウムたっぷりで健康に

も良いです。兵庫神戸が生んだ最高の食べ物の一つですね。そのう

ち世界に輸出されると思いますね。和食ブームの中で海外でも注目

されると思います。「くぎ」は神戸の兵庫区にある珍味会社の商標

です。兵庫区垂水区が発祥の地と言われています。

 

この時期、垂水や兵庫の住宅地を歩くとくぎ煮を炊くにおいがあち

こちから漂ってきます。くぎ煮はお漬け物のように家庭よって少し

ずつ味付けが異なります。それがまたよいですね。頂いたくぎ煮

味比べして食べるのが楽しいですね。私は兵庫・神戸の自慢の食べ

物として皆さんにお勧めします。神戸ビーフは毎日食べる事は出来

ませんが、くぎ煮は毎日食べる事ができます。

 

手ごろな価格で、毎日食べても飽きません。

ミシュランのガイドブックに載せてもらいたいですね。

 

2015.2.21. 里山 歩樹