春ですね。
神戸港にも春がやって来ました。大型帆船の海王丸が神戸港に先般、
寄港して昨日出港しました。毎年、この時期になると、海洋学校の
自習船「日本丸」や「海王丸」が神戸港に寄港します。日本丸は海
の白鳥、海王丸は海の貴婦人と言われています。その名前のように、
帆を張った姿は優雅で美しいです。時には２隻が同時に神戸港に入
港する事があります。
神戸の綺麗な街を背景に大きな帆船が並んだ光景は絵に描いたよう
に素晴らしい風景です。神戸の街には帆船がよく似合います。春は
クルージングの季節です。これから、大型客船が神戸港に次々とやっ
てくる事でしょう。
神戸港は横浜と並んで日本を代表する国際港でしたが、２０年前の
阪神・淡路大震災によって入港する船や貨物が激減していましたが
近年少しづつ回復しつつあります。海外からの大型客船の入港数は
毎年増えているようです。そのため、神戸市では埠頭を拡張して大
型船が神戸港に入港できるように努力しています。
今年はこれまでで最大の豪華客船の寄港が予定されているようです。
その船の大きさを聞いて驚きましたなんと１７万トン以上で旅客数
４０００人とのこと。小さな町の人口です。４０００人宿泊の超大
型のホテルが海に浮かんでいる事になります。中国の船だそうです
が、この国はやる事がすべて桁違いに大きいのでビックリします。
神戸港に入港できるんでしょうかね。海底に衝いて座礁しそうで心
配ですね。これだけの乗客数を受け入れるのも大変でしょうね。こ
れを機会に神戸港に外国客船がどんどん入港して神戸の街がかつて
の賑わいを取り戻す事を期待したいですね。
神戸は明治の開港以来港とともに発展してきました。神戸港には内
外から多くの人や貨物、船が集まり、わが国有数の国際都市として
内外に知られていました。今、神戸経済が沈滞している要因も神戸
港の地盤沈下が大きいと思われます。神戸港の活性化こそが神戸経
済再生のカギとなると思います。特に内外のクルージングの拠点、
母港として環境を整備して、世界にアピールしてほしいですね。
皆さん、瀬戸内海をクルーズされたことがありますか。穏やかでき
れいな海にたくさんの島が浮かんでいて本当に綺麗ですよ。世界に
も通用する観光資源です。神戸港を起点に大阪湾、明石海峡、瀬戸
内をクルーズするコースは最高です。神戸は１千万ドルの夜景が有
名ですが、海から見た神戸の街の風景も素晴らしいです。
私は以前、神戸港から中国まで船旅をしたことがあります。１万ト
ンの英国船でした。船旅は本当にのんびりします。見わたす限り青
い海だけで視界を妨げるものは何もありません。夜は天上を見わた
すと宝石のような無数の星。頭が空っぽになっていやな事も全部吹っ
飛んでしまいます。気分爽快とはまさにこのような事を言うんでしょ
うね。その素晴らしさが忘れられません。また、家族と一緒に船旅
をしたいですね。
春はクルージングの季節です。
皆さんも。神戸港の春のクルージングを楽しんでみませんか。
２０１５．３．４． 里山 歩樹
