ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―就活の思い出

今日も雨です。

 

本当によく降りますね。3月に入ってからはほとんど雨か曇りで鬱

陶しい日が続きます。今日の新聞によると神戸では来月の3日頃に

桜が満開なるようです。ところで今年から3月1日から就職活動が

解禁になりました。これども以前より3か月遅いようです。

 

そういえば先日、リハビリで病院に行き待合室で座っていると若い

女性がリクルートスーツを着て緊張した表情で待っていました。お

そらく病院に就職の為に訪問したのでしょうね。学生にはこれから

が大変ですね。今から45年前に私も就職活動で大変苦労した事が

苦い思い出として蘇ってきます。

 

私の頃は「就活」と言う言葉はなかったと思います。いつからこの

ような言葉を使うようになったのでしょうかね。今の学生は早くか

ら就職の心配をする必要があり、のんびりと学生生活を謳歌する事

が出来なくて気の毒ですね。私たちの頃は4年生になってから大学

の就職課の掲示板に張ってある求人票をみてどこに行くか考えたも

のです。比較的のんびりしていましたが、これは私が世間知らずで

あったためです。

 

私は就職は年明けの4月だから秋になったら就職活動をしようと、

のんびり構えていました。夏休みも旅行をしたりして楽しんでいま

した。夏休みが終わって大学に行ったら友人はほとんど就職が決まっ

ていました。それから慌てて会社訪問を始めましたがほとんどの会

社の募集は終わっていました。試験を受けた会社も全部だめでした。

この時は焦りましたが、ことすでに遅しです。

 

困って大学に就職課に行ったら、一枚だけ求人募集が出ていました。

そこは神戸の経済団体でした。私は企業に入ってノルマに振り回さ

れるのは嫌だと考えていましたので、団体の方が私には合うように

思いましたので受験することにしました。会社訪問で大学の先輩に

会うと、わが社は落穂拾いですと言って笑っておられました。採用

は一人でしたので駄目だと思っていましたが幸運にも採用されまし

た。

 

入ってみると、待っていたよと言ってその日から仕事を任されまし

た。わが社は一人一課で全部自分でやってくれと言われてビックリ

しましたが、そんな自由な雰囲気が私には合っていました。全て自

分で考えてやらなければならないので初めは戸惑いましたがやりが

いがありました。落穂拾いで拾ってもらって入った組織でしたが本

当によかったと思っています。人生、何が幸いするか分かりません

ね。

 

希望する会社に全て断られ、落ち込んでいた時に偶然神戸の経済団

体の募集を見て落穂拾いで就職して42年間勤務しました。充実し

た42年間でした。これから就職動をする学生さんにも希望の会社

に入れなくてもくよくよする必要はないと強く言いたいですね。重

要なのはどんな会社に入ったかではなくどんな仕事をするかです。

残り福という言葉もあります。採用してくれた企業であなたの力を

思いっきり発揮してください。

 

花は種が落ちたところで咲きます。

 

人生も同じではないでしょうか。

 

015.3.7. 里山 歩樹