ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【兵庫通信】―阪急沿線

私は川西の自宅から神戸まで毎日、約2時間をかけて

神戸の事務所まで通勤していました。

 

毎日暗いうちに自宅を出て、帰ってくるのも夜遅くなりました。家

では寝るだけでした。42年間、今考えてもよく続いたと思います。

余り辛いとは思いませんでした。若かったから続いたのでしょうね。

 

私は自宅の最寄り駅「平野駅」から能勢電車に乗って川西能勢口

行き阪急電車に乗り換えます。そこから宝塚まわりで西宮北口に行っ

神戸線に降り変えて三お宮まで行くのが私の通勤ルートになって

いました。本当は大阪回りで神戸に出る方が時間も短く乗り換えも

少なく便利ですが私はあえて高塚線で回り道をして通勤していまし

た。

 

一つは宝塚回りで行くと途中までは座る事が出来ます。電車の中で

は本を読み、また寝る事が出来きます。私にとっては貴重な時間で

した。時々、寝過ごして慌てることもありましたが。大阪回りでは

ぎゅうぎゅう詰の電車で身動きが出来ません。ただひたすら耐える

のみです。

 

そして一番違うのは車窓から見える景色です。大阪回りでは電車は

住宅やビルが密集する中を通っていきます。車窓から見て楽しいこ

とは全くありません。ところが、宝塚周りのルートは沿道には畑や

田圃がまだ残っていて四季折々の景色を楽しむ事が出来ます。沿道

には桜の樹や様々な樹木が植えてあります。線路沿いにある住宅も

広い敷地にゆったりと建てられて空間に広がりが感じられます。車

窓から見る景色に季節感を感じる事が出来ました。

 

特に春は線路沿いに植えられた桜が咲く様子を毎日眺めながら通勤

です。桜の満開の時期は毎日電車の中から花見をしているようです。

中でも宝塚から西宮に行く間と夙川駅の周り、三宮までの王子公園

の桜などが綺麗でした。目の良い保養になりましたね。神戸に近づ

くと六甲山の豊かな緑が見えてきて疲れた心を癒してくれます。今

考えると、阪急沿線の綺麗な景色を見る事ができたので、42年間

もあまり苦にならずに通勤する事ができたように思います。

 

それから、もう一つ、あまり大きな声ではでは言えませんが阪急電

車に乗りと楽しい事があります。阪急沿線には有名な女学校や短大

が沢山あります。当然、女学生の人が阪急電車に乗ってこられます。

遠くからその姿を見るだけでも楽しいです。時には、宝塚音楽学校

の学生がグレーの制服と帽子を着て電車に乗ってくることがありま

す。背筋を伸ばして歩く姿が凛として綺麗です。さすがタカラジェ

ンヌの卵は違うなとそれとなく見ていました。

 

阪急電車宝塚線神戸線は映画にもなり綺麗な電車としてよく知

られていますが、神戸・芦屋や阪神間の上品な文化によく合ってい

ると思いますね。電車に乗っている人もどことなく上品で綺麗に見

えます。このことが神戸のファッションや生活文化に関係している

のでしょね。神戸の街に長年勤めた私の勝手な思い込みでしょうか。

皆さんも一度阪急電車に乗って宝塚戦線の小旅行を楽しんでみませ

んか。

 

車窓からの景色は綺麗ですよ。

きれいな女学生さんに会えるかもしれませんよ。

 

2015.3.9. 里山 歩樹