ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―竹の子掘り

春になりましたね。

 

春の味覚「竹の子」が芽を出す季節になりました。この時期になる

と我が家の竹藪に竹の子掘りに家族揃って出かけました。竹藪は自

宅から歩いて一時間足らずのところにある小さな山のそばにありま

す。ハイキングを兼ねて家族揃ってよく竹の子掘りに出かけました。

子供達も夫々にお気に入りのリュックサックを背負ってスコップを

持って山に行きました。

 

坂道や草むらの中を通っていくので慣れないと結構大変ですが、子

供達は楽しそうに歩いて行きます。家内も子供達も初めての竹の子

掘りです。これまで竹の子が生えているのを見たことがありません。

竹の子はスーパーで買うものだと思っています。竹藪に行って土か

ら芽を出している竹の子の姿を見て感動しています。家内も子供も

「わー、ここにもあそこにも竹の子が生えている」と言って大喜び

です。

 

わが家の竹藪はそんなに広くはないですが砂防ダムのそばにあって

水はけがよく、土も肥沃で柔らかくて見事な竹の子が生えます。直

径にして15センチほどもある太い竹の子が採れます。竹の子掘り

にはちょっとしたコツが入ります。スコップで土深く掘り、竹の子

を途中で折らないように根元深くから掘り起こします。

 

わが家の竹藪は土が柔らかいので子供でも掘る事が出来ます。子供

達は夢中になって掘っています。上手く掘れると大喜びです。初め

ての経験で感動した様子です。掘った竹の子は夫々のリュックサッ

クに入れると大喜びです。竹の子が大き過ぎて子供のリュックサッ

クには入りきれません。掘りだしたばかりの竹の子は水分が多くて

結構重いですが子供たちはまた気にしない様子で誇らしげにリュッ

クサックと背負って家に帰りました。

 

竹の子はこの時期は次から次に芽を出します。2、3日していくと

あちこちに生えています。竹の子は成長が早いので雨でも降るとし

ばらく行かないと背丈ほどの高さまで伸びています。こうなると立

派な竹で食べる事は出来ません。家に持ち帰った竹の子は皮を剥い

てあく抜きをして茹でます。竹の子は皮を剥くと三分の一ほどに小

さくなります。子供にとっては皮を剥くのも初めての経験です。楽

しそうに皮を剥いています。出てきた竹の子のあまりの小ささにビ

ックリしています。

 

亡き母も竹の子が大好きで、竹の子とワカメを一緒に茹でてよく料

理に出してくれました。山から掘り出したばかりの竹の子は柔らか

くてその味は格別です。「しこしこ」した歯ごたえが好きでした。

天ぷらにしてもおいしいです。我が家では味噌汁にも入れて食べま

した。竹の子を採ってきたときは毎日、竹の子づくしです。

 

母はよくタケノコご飯を作ってくれました。母が作った竹の子ご飯

の味は最高です。温かい竹の子御飯は美味しくて何杯もおかわりを

しました。私は、特に冷めた竹の子御飯に熱いお茶をかけて食べる

のが大好きでした。絶品の味です。今もその味を思い出しますね。

 

スーパーに行って売っている竹の子の価格を見てその高さにビック

リです。つい、今日掘ってきた竹の子と比較してしまいます。いえ

いえ、比較はできません。新鮮度が違います。我が家の竹の子には

家族の愛情が詰まっています。我が家の竹藪で掘った竹の子の味は、

スーパーの竹の子とは比較で来ません。日本一の味です。我が家の

竹藪では今頃は見事な竹の子があちこちから芽を出して、私たち家

族が掘りに来ることを待ってくれている事でしょう。

 

皆さんも、春の味覚の竹の子掘りに行きませんか。

但し、間違って他人の藪に入らないように気をつけてくださいよ。

 

2015.3.29. 里山 歩樹