ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―雨の日の思い出

昨日はよく降りましたね。

 

一日中、「ザー、ザー」という音が聞こえてきました。肌寒く感じ

ました。冬のベストを出して着ました。北海道では雪が降ったよう

です。寒いはずです。今日の朝には雨も止み、午後からは陽が射し

て来ました。ほっとします。太陽の日差しを見るのは久しぶりのよ

うな気がする。庭の植木を見るとしっとりと雨に濡れた葉に太陽の

日が射し、キラキラと輝いて見える。

 

雨の日は、私はなぜか、小学生の頃、雨の中を傘をさして友達と一

緒に学校に通った時の事を思い出します。自宅から小学校までは2

キロぐらいあります。その頃は道と言っても舗装はされていません。

道には水たまりがあちこちにあります。雨の日は長くつを履いてい

ます。その長くつで水たまりを歩いて行くのを楽しんでいました。

 

態々、水たまりを選んで「ぴちゃ、ぴちゃ」と音を立てて歩くのが

面白かった。水しぶきが、長靴の中に入って靴の中は水でびちゃび

ちゃです。最初は気持ちが悪いと感じるが、慣れてくると逆に気持

ちよく感じて、「ちゃぶ、ちゃぶ」と音を立てて歩くのが楽しくなっ

てくる。もうこうなるとやぶれかぶれです。道の傍を流れる小川に

膝まで浸かって遊びました。雨が降って小川の水量は増して、結構

激しく流れていますがその中を歩くのが面白かった。

 

雨が激しく傘を打つ音を聞くのも好きでした。雨の道を歩いている

と道端の草木にカタツムリが角を出してゆっくりと歩いているのが

見える。カエルの鳴き声も賑やかに聞こえてくる。赤い沢蟹もあち

こちにいます。田圃の畦道を歩いていると、カエルがピョンピョン

と飛び出してくる。そのカエルを狙って大きな蛇も歩いている。水

田の中を覗くとドジョウやオタマジャクシが泳いでいる。

 

田圃では雨の中を農家の人が陣笠とノミを着て雑草採りをしていま

す。梅雨の風物詩でした。昔の田舎の懐かしい風景です。小学校ま

での行き帰りの道で友達と遊ぶのが楽しくてたまりません。もう、

長くつは勿論、パンツもシャツもびしゃびしゃです。それが楽しかっ

た記憶があります。

 

小学校までの2キロの道を歩いて行くのは、小学生にとっては結構

長いように思いますが、昔はその程度は歩いて行くのが普通でした。

帰り道は山の中を近道して帰ったこともあります。山の中は人が一

人通れるくらいの狭い道で、昼でも暗くて危険な道で学校では禁止

されていましたが、友達がいるときは山道を通って帰りました。こ

れも楽しい思い出でした。森のクヌギの樹にいるカブトムシなどを

探しながら帰りました。

 

梅雨の雨も小学生にとっては遊ぶチャンスです。雨の日に青い長く

つを履いて黄色い傘をさして学校に行くのが楽しかった記憶があり

ます。思えば、子供の時は、雨も台風も大雨の日も無邪気に楽しん

でいました。

 

良い時代でしたね。

 

懐かしい雨の日の思い出でした。

 

2015.6.6.里山 歩樹