ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―梅雨の日のリハビリ日誌

昨夜は激しい雨風でした。

 

強い風で雨戸が「ガタガタ」と音を立てて、よく眠れません。雨の

「ザーザー」という音も聞えてきました。台風のようです。明日は

リハビリの日だが、外に出て散歩するのは無理だろうなと思いなが

ら眠りにつきました。

 

朝起きても太陽の光はなくて6時になっても薄暗い天気。外を通る

自動車が雨の中を動いているような「サーサー」という音が聞こえ

てくる。やはり今日は雨だ。雨避けのフードのついたパーカーを着

ていく用意をしました。

 

ところが朝食を食べて出かけようとする頃には雨が止んでいます。

ラッキーです。これなら外に出掛ける事が出来ます。室内でリハビ

リしても気持ちが晴れません。やはり、外気に触れると気持ちが良

いですからね。

 

それにしても昨夜の風雨が激しかった。雨は止んでいるが空気が水

分を含んで重く感じる。体も重い。自動車で病院に行く道中、窓か

ら街路樹や山の景色を見ると昨夜の雨で洗われて、木々の濃い青が

一段と鮮やかだ。遠くの山を見ると白い素蒸気が立ち煙のように立

ち上がるのが見える。じっとりとして蒸し暑い。何もしなくても汗

が滲んでくる。

 

病院に入ると冷房が入っていてほっとする。いつもの通り、ベッド

に上向けになってマッサージを受ける。また、汗が滲んでくる。入

念にマッサージを受けた後は外に出て散歩だ。杖を持って歩くとい

つもより体が重く感じる。低気圧のせいか。体は敏感だ。

 

病院の外に出ると「ゴーゴーゴー」というすごい音が聞こえる。病

院の敷地の中を流れる溝の水の音だ。近くの山から流れている溝だ。

溝の中を覗くともの凄い勢いで水が流れている。怖いぐらいだ。昨

夜は山奥でも激しい雨が降ったようだ。

 

いつもの通り、すこし坂になっている道路を歩いて田圃に行くと風

景が変わっている。水田にキレイに並んだ苗がまた大きくなってい

る。苗の背丈が30センチぐらいに伸びている。5日前に比べると

苗の背丈が大きくなって少し太くなったように見える。苗が成長し、

水田の緑がふえて一段と綺麗になったようだ見える。棚田の水田に

山の木々の影が映って美しい光景だ。昨夜の雨で水嵩が一段と増し

ている。

 

今日はなぜか蛙の鳴き声が少ない。浮草が増えて水田が黄緑の絨毯

のようだ。目を怒らして水田の中を覗くと小さなオタマジャクシが

一杯泳いでいる。私達の気配を感じると慌てて逃げていく。水草

上に大きなカエルが一匹座っている姿が見える。私達が近くに行く

と、驚いて田圃の中に潜って逃げていった。

 

近くの森の緑が雨に濡れてキレイだ。いきいきとしているように見

える。山の奥から水蒸気が立ち上るのが見える。美しい景色だ。今

日は空気が水分を含んで重く感じる。そのせいか、よく探してみて

もトンボも蝶々の姿も見えない。ツバメだけが空高く飛んでいる。

昨夜の激しい雨のせいかいつも聞こえる小鳥の鳴き声も聞こえない。

少し歩いただけで汗だくになった。

 

病院に帰ってから手のリハビリをしたが体が重くて、思うように動

かない。先生も「今日は肩が凝っていますね」と言われる。低気圧

のせいか。汗が滲む。左手のリハビリは久しぶりだ。汗をにじませ

ながらのリハビリは、少し辛い。

 

先生といろいろ無駄話をしていると少し気持ちが楽になる。時間が

過ぎるのが早く感じる。血圧は上が112、下が60.まずまずだ。

脈拍は112と少し早い。これも低気圧のせいか。空気が重く感じ

る。先生も「空気が重いですね」と。

 

これも梅雨の特徴です。

梅雨を楽しみながら過ごしましょう。

 

2015.6.9. 里山 歩樹