ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―2000年前の花が咲きました

今日も曇り空。

 

いまにも雨が降ってきそうです。昼でも、薄暗い。気持までが暗く

なってくる。じめじめとして、鬱陶しい。気温は低く、少し肌寒い。

中途半端な天気だ。窓を開けても風がない。

 

庭の植木の枝がだいぶ伸びている。庭の片隅のヒマラヤ杉の枝が大

きくなって鬱蒼と茂っている。庭の植木が大きくなっている。庭の

緑が多くなっている。雨に濡れてイキイキとしているように見える。

アジサイが沢山、ブルーや薄紫の花をつけてキレイだ。アジサイ

これからどんどん色を変えていくだろう。どんな色に変わるか楽し

みだ。

 

それにしてもよく降る。梅雨だから仕方がないがうんざりする。天

気予報では台風もやってきているようだ。しばらくは雨の日が続き

そうだ。水害が出なければよいが。この地方も昔はよく洪水になっ

たもので心配だ。神戸も水害の多い街だ。梅雨明けの日が待ち遠し

い。まだだいぶ先の事だ。それまでは我慢するしか仕方がない。

 

ところで、先日、神戸新聞で面白い記事が出ていた。2000年前

の地層から出てきた花の種を育てたら見事な花が咲いたとのこと。

2000年前と言えば縄文時代だ。その時にできた種が2000年

の時を越えて今、発芽して花を咲かせた。

 

花は蓮の花でキレイに咲いた花の写真が載っていた。私達が池など

で見る花と変わらない。見事な蓮の花だ。2000年前の縄文人が

眺めていた蓮の花と同じ花を今、私達が見ていると考えると、不思

議な思いがする。縄文人の人はこの蓮の花をどのような思いで眺め

ていたのであろうか。

 

私達は蓮というと仏様の花をイメージする。夏のお盆のお供えの花

には蓮の花が欠かせない。蓮は泥の沼でも大きな葉を広げてピンク

色の大きな花を咲かせる。蓮の葉の上には大きなトノサマ蛙が座っ

ているのをよく見た事がある。

 

泥の沼に咲く蓮の花の綺麗さは際立っている。泥の中でも綺麗な花

を咲かせる蓮の健気さ、力強さには感動を覚える。縄文人も同じよ

うな思いで蓮の花を眺めていたのであろうか。とにかく、花の生命

力の強さ、神秘さには驚く。

 

我が家でも、亡くなった母が残していた朝顔の種が数年後に見つかっ

たので、庭に撒くと季節になると芽を出して夏には綺麗な朝顔の花

を咲かせてくれた。庭に咲いた綺麗な朝顔を見ると母からの贈り物

のように思えた。その時に咲いた朝顔の種は今も大事に取ってある。

家内が、また、庭に撒いてくれるでしょう。花は場所を選ばないで、

種が落ちた場所で芽を出して季節が来れば綺麗な花を咲かせて私達

の眼を楽しませてくれる。

 

家内がよく、「花は、何もしないでほっておいても時期が来たら芽

を出して綺麗な花を咲かせてくれる。本当に凄い」と言っていつも

感心している。私も全く同じ思いだ。花の種は何千年も発芽する環

境が整うまでジーと我慢して待ち、その時が来たら前と同じ花を咲

かせる。

 

本当に不思議だ。自然の神秘には驚くばかりだ。そのうち、何億年

も前の恐竜時代の花の種が見つかって、今の時代に花を咲かせてく

れるのではないかと思う今年も庭に母が残してくれた朝顔の花が咲

くのが楽しみだ。花は本当に素晴らしい。

 

花がなければこの世は色のない灰色の世界になってしまうであろう。

 

とても花のない世界は考えられない。

 

2015.7.5. 里山 歩樹