ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―夏の川遊びの思い出

今日も朝からかんかん照りだ。

 

窓を開けて外を見ると、真っ青な空に白い雲。綺麗な夏の空だ。夏

ダ~と感じる。今日は台風11号が近付いてきたせいか、強い風が

吹いている。しかし湿気を含んだ風だ。蒸し暑い。むしむしする。

体がだるく感じる。太陽の日差しがとても強い。太陽の光の強さが、

数日前と明らかに違う。

 

太陽の光を見ると目が痛くなるような強さだ。夏真っ盛りだと感じ

る。水を飲もうとして水道のカランをひねると湯が出てきた。あま

りにも太陽の日差しが強くて、水道の水が暖かくなってしまってい

た。これは暑いはずだ。酷暑だ。猛暑だ。今年は冷夏と言っていた

のに、この変わりようには驚くしかない。近年の自然の厳しさには

驚く。

 

家の窓から隣の家の屋根を見ると瓦が強い光を反射して熱そうだ。

ジリジリと肌を刺しそうな日差しだ。外に出ると日焼けで痛くなる

様な強い日差しだ。ニュースでは熱中症になる人が多いようだが、

わかる様な気がする。私も出来るだけ水を飲むように気をつけよう。

 

新聞によると、奄美地方で今日15日に梅雨が明けたそうだ。例年

より二週間程遅いようだ。近畿地方の梅雨明けは7月20日ぐらい

になるようだ。その前に強い台風がやって来そうだ。それてくれれ

ばよいが、心配だ。

 

こんなに暑いと水が恋しくなる。子供の頃は近くの川や池に泳ぎに

行った。当時はプールなんかない。大抵は近くの川で泳いだ。当時

は川の水は澄んで綺麗だった。少し上流にさかのぼると小さな滝が

あってその下は水深が深くて泳ぐのにちょうど良い広さがあった。

 

周囲は大きな岩に囲まれていた。その岩の上から飛びこみ泳いだ。

水深は、1ネートル以上はあった。子供では足が下に着かない。水

は澄み切って川の中がよく見えた。私は水に潜って魚を素手で採っ

た。川を潜るとうなぎや大きなモズク蟹もいた。

 

滝壺の周りは雑木林で囲まれていた。豊かな自然に囲まれていた。

雑木林からはセミの鳴き声が聞こえてきた。「みーん、みーん、みー

ん」。綺麗なミンミンゼミの鳴き声だ。ミンミンゼミは、めったに

いないセミだ。透明のうつくしい羽をもったセミだ。上流にさかの

ぼっていくとミンミンゼミの鳴き声を聞く事が出来る。他にもいろ

いろなセミの鳴き声が聞こえてくる。ニーニーゼミ、アブラゼミ

クマゼミ、セミ時雨だ。

 

私は、セミの鳴き声を聞きながら時間を忘れて日が暮れるまで遊ん

だ。疲れを知らなかった。水の中に潜って遊んでいたので、よく、

中耳炎になった。夏は耳鼻科に行くのが習慣になった。それからは

顔を水につけるのが怖くなった。大人になった今も続いている。

 

川遊びで思い出すのは、アブに刺されたことだ。川でパンツで泳い

でいると、どこからか、アブが飛んでくる。刺されるととても痛い

ので慌てて水の中に潜ってアブが去っていくのをまった。山の中な

ので着替えるところなんかない。

 

皆、気にする事なんかない。皆の見ている中で素っ裸になって着替

えた。それぞれの日焼けの黒さを自慢した。皆、弾けるような笑顔

だった。元気だった。毎日が楽しかった。夕暮れになるまで時間を

忘れて遊んだ。一日が短く感じた。

 

川で泳いでいると季節の移り変わりを感じる事が出来た。セミの鳴

き声が変わってくる。夏の初めはニーニーゼミ。「ニー、ニーチ、

チ、」と鳴く。次はアブラゼミだ。「ジージー、ギー、ギー」と暑

うに鳴く。その次に鳴くのはクマゼミとミンミンゼミ。クマゼミ

「シャンシャンシャン」と鳴く。クマゼミが鳴くと夏も本番だ。

 

それから少しすると、ツクツクボウシが鳴きだす、このセミが鳴く

と夏の終盤、秋の気配がしてくる。ヒグラシが「カナカナ」と鳴く

ともう秋だ。豊かな自然に囲まれた川で泳ぎながら、私は季節の移

ろいを感じていた。

 

川で泳いでいると、いろいろなトンボにも出会った。糸トンボ、羽

黒トンボ、シオカラトンボ、ギンヤンマ、オニヤンマ。大きなオニ

ヤンマが川の上を悠然と飛んでいる姿は奇麗だった。何故か、同じ

コースを行き帰りして楽しんでいるように見えた。よく、網をもっ

て追いかけた。なかなか、捕まえるのは難しかった。

 

川で泳いで帰ると肌が日焼けして赤くなっている。風呂に入るとひ

りひりして痛いが、これも黒く日焼けするための我慢だと思った。

暑い夏の下での川での水遊びの思い出。遠い、遠い、懐かしい思い

出だ。あのころのギラギラした暑い夏が懐かしく思い出されます。

夏の暑さを楽しんでいたように思う。

 

また、あのころに戻って綺麗な川で水遊びをしたいものだ。

あー、懐かしいなー。

 

2015.7.15. 里山 歩樹