ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―夏休みの思い出、虫捕り

今日は曇りです。

 

時々、陽が射しますがすぐに曇ります。窓を開けて外を見ると空に

は灰色の雲が広がっています。暗くて鬱陶しいですね。むし暑くて

体が重たく感じます。風は少し吹いています。風に吹かれて、窓に

釣った明珍風鈴が「リーン、リーン」と涼しい音色を奏でてくれま

す。澄み切った綺麗な音色に心が癒されます。しばし、暑さを忘れ

させてくれます。

 

そう言えば、子供の頃は、暑い夏に虫の鳴き声を聞いて涼をとりま

したね。夏になれば、スズムシやキリギリスの鳴き声を思いだしま

す。スズムシは「リーン、リーン、リーン」と涼やかな鳴き声で、

私達の耳を楽しませてくれます。我が家でも家で育てていました。

餌は茄子でした。

 

茄子を切って入れておくとナスビにとまって羽を震わして澄み切っ

た音を出します。鳴き声と思っていたら、羽を震わす音だと知って

ビックリしました。スズムシは卵をたくさん産みました。知らない

間に目に見えないような小さなスズムシの子供がうじゃうじゃいて

びっくりしたことがあります。うまく育てれば冬もこえて翌年の夏

には涼しい音色を聞かせてくれました。冬の間も家の中に入れて育

てた記憶があります。

 

 

夏は、近くの草むらにキリギリスをよく採りに行きました。キリギ

リスも涼しい鳴き声で鳴いて、私達の心を癒してくれます。私は、

夏になると、近くの公園や畑にキリギリスを採りに行きました。カ

ンカン照りの中を草むらに入ってキリギリスを探しました。キリギ

リスは高い声で鳴くのでどこにいるかすぐわかります。

 

私は持って行った竹竿で草むらを叩くと、キリギリスが驚いて飛び

出して来ます。そこを素早く網で採りました。キリギリスは気が強

い虫で噛みついてきます。私も何度も噛まれました。キリギリスは

噛むと茶色の液体を出します。痛いです。痛くて飛びあがります。

 

虫篭に入れて家に持って帰りました。キリギリスの餌はキュウリで

した。おいしそうに食べていました。キリギリスは夜でも昼でも高

い声で鳴いています。家の中が賑やかになりました。草むらを叩く

とあちこちからキリギリスが飛び出してきて、捕えるのに大忙しで

した。

 

夏になると草むらに行けばあちこちからキリギリスの鳴く声が聞こ

えてきたものです。私は、キリギリスの鳴き声を聞いて、夏を実感

しました。そう言えば、最近はキリギリスの鳴き声を聞きませんね。

 

以前、スーパーでキリギリスが売られているのをみて驚いたことが

あります。スズムシやキリギリスの鳴き声は暑い夏の風物詩です。

それがスーパーで販売されているのを見ると、何か寂しくなります

ね。風情もあったものではありません。

 

また、カンカン照りの青空の草むらにキリギリスを採りに行きたい

ものです。あの涼しい鳴き声がなつかしいですね。今も、私達が採

りに来てくれることを待ってくれている事でしょう。サー、皆で網

と虫篭を持って出かけましょう。

 

暑いので麦わら帽子を被りながら草むらに探しに行きましょう。

楽しいですよ。

 

2015.7.27. 里山 歩樹