ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【兵庫通信】―夏の山歩きの思い出

今日も真っ青な空が広がっています。

 

強い日射しが、ガンガン照り付けてきます。真夏の天気です。暑く

て外に出るのが怖くなります。昨日は、久しぶりに夕立がありまし

た。「ゴロゴロ」と雷の音がすると思っていると、急に烈しい雨が

降りだしました。バケツをひっくり返したようなものすごい雨でし

た。ゲリラ豪雨です。前が見えない程の激しい雨でした。「ザー、

ざー」という雨の音が家の中まで聞こえて来ました。

 

この雨で、暑さでぐったりして元気がなかった、公園や山の木々や

草花もホッと、一息ついたことでしょう。このところの猛暑で乾き

きった大地にも恵みの雨でした。それにしても猛烈な雨でした。こ

んな激しい雨が長時間続いたら大変な事になります。昨日は、幸い、

一時間ほど小雨になりました。やれやれです。ひさしぶりの恵みの

雨で少し、気温も下がったように感じます。

 

暑い夏には、私は、リュックサックを背負ってよく、川西の妙見山

に山歩きに出かけました。頂上まで登ると大変ですので、清らかな

水が流れる渓谷に沿つて、山歩きをたのしみます。妙見山の周辺は

日本一の里山と言われています。昔ながらの里山が今も維持されて

います。台場クヌギが沢山ある里山は、我が国の林業遺産に指定さ

れています。

 

黒川の炭は「菊炭」、一庫炭、池田炭と言われて、茶道に使う炭と

して有名です。今では、炭を焼くのは一軒だけのようです。この炭

を作るクヌギを維持するために今も里山が大切に保存されています。

渓谷の周囲は珍しい野鳥や昆虫の宝庫として知られており、夏休み

の頃には、都会の人が、山歩きやキャンプ、昆虫採取、バードウォッ

チングにやってきます。

 

渓谷を流れる谷川には絶えず清らかな水が流れています。どこから

出ているのか分かりませんが、夏でも大変冷たくて、谷川の水でタ

オルを濡らして顔や首筋を洗うと疲れた体も疲れが取れるような気

持ちになります。流れる水は透きとおっています。泳いでいる魚が

よく見えます。

 

キャンプ場では家族づれが魚釣りをしたり、泳いだりしてたのしん

でいます。長い網で昆虫採取に夢中になっている光景がよく見られ

ます。この辺りは、オオクワガタやオオムラサキの生息地として知

られています。

 

渓谷沿いにはいくつかのダムがあります。そのダムに溜まった水が

太陽の光線の関係で、真っ青に見えるときがあります。その色は、

絵具を流したような綺麗なブルー色をしています。私は、初めてそ

の景色を見た時は、どこか別の世界に来たような不思議な感覚にな

りました。見とれて、しばらくは動く事ができませんでした。あん

な綺麗な水は見たことがありませんでした。北海道の霧の摩周湖

思い出しました。

 

珍しい野鳥にも出会う事ができます。名前は分かりませんが、綺麗

な羽の鳥が渓谷を流れる水に入って水浴びをしています。森の中か

らは様々な野鳥の囀りが聞こえて来ます。探しても姿は見えません。

小鳥の囀りを聞いていると、山歩きの疲れも忘れてしまいます。

 

大きな杉やヒノキが林立する深い森の中を歩いていると、樹木の香

が漂ってきます。気分がリフレッシュするように感じます。木の香

は癒し効果があります。新鮮な森の空気を吸うと、空気がとても美

味しく感じます。

 

暑い夏に自然が豊かな里山を歩くと涼しい風がどこからか吹いてき

て暑さを忘れます。谷川のせせらぎの音も心を癒してくれます。汗

だくになりますが、気持ちのよい汗です。渓谷を流れる谷川の岩に

腰かけて、食べるおにぎりの味は格別です。最高です。ビールの味

も最高です。森の緑を眺めていると時間が過ぎるのを忘れてしまい

ます。

 

時々、鹿やウサギ、キジなどの小動物に出あう事があります。森の

中を歩いていると、時々、「近くに熊が出たので、注意してくださ

い」との張り紙を見かけます。熊もいます。そんな時は、わざと大

きな声を出しながら、歩きます。熊には会いたくありませんからね。

 

夏の里山歩きは、のんびりと、周囲の自然の景色や風景を眺めなが

ら、ゆっくりゆっくり歩くのが楽しいですね。里山の周りの畑や民

家なども眺めながら歩くのがなんとも楽しいです。

 

私は、夏の里山をのんびり歩くのが大好きです。

皆さんも夏の山歩きに行きませんか。

 

2015.8.7. 里山 歩樹