ひょうご☆ふるさと~風だより。

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里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―夏の思い出

今日は曇り空です。

 

雲の間から青い空が見えます。少し青い空が高くなったように見え

ます。気のせいでしょうか。まだまだ、残暑が厳しいですが、風が

少し涼しくなったように感じます。少しずつ、秋の気配が感じられ

るようになりました。特に夜になると少し気温が下がってきたよう

に感じます。もう、暑い夏も終盤ですかね。

 

今日、何気なしに手元にある月刊誌を読んでいると、9月号と書い

てありました。表紙の絵にはコスモスの花と紅葉した木の絵が載っ

ていました。初秋の田舎の風景です。出版の世界では、はや、秋で

す。少しもの悲しくなります。

 

子供の頃の暑い夏がなつかしく思い出されます。子供の時は暑いの

が楽しかったように思います。青い空の下を、ランニングシャツ一

枚になって、一日中、野山や川や池を遊び回りました。日焼けして、

背中や腕の皮膚の皮がボロボロ剥けてきました。暑い時は近くの川

や池に泳ぎに行きました。虫捕りにも毎日のように野山に行きまし

た。

 

川西の里山には台場クヌギの樹が沢山あります。クワガタや、カブ

トムシが面白い程採れました。私は小さな子どもの頃から里山に行っ

て遊んでいますので、どこに行けば虫が採れるかわかっていました。

家の中には山から採ってきたカブトムシやクワガタを沢山飼ってい

ました。時々、都会から昆虫採りにやってきた人がどこに行けば虫

が採れるか聞いてきましたが、言ってもわかりません。

 

昆虫は暑い昼間は出てきません。単にクヌギの樹を探しても、なか

なか、見つかりません。田舎の子供は何処の樹に行くと虫が見つか

るかよく知っています。虫捕りに網も竿もいりません。全部、素手

で採りました。都会の子供が恨めしそうに眺めていた顔を思い出し

ます。私は沢山の虫を飼って、得意顔でした。

 

山の中の池にもよく、泳ぎに行きました。広い池には誰もいません。

泳いでいるのは私一人です。周りは緑の木々で囲まれています。水

は澄み切って綺麗です。周りを取り巻く森からは、様々な野鳥の鳴

き声が聞こえて来ます。時々、鴨のような鳥が泳いでいます。広々

とした池の中で私はただ一人、のんびりと泳ぎました。誰も邪魔を

する人はおりません。静かです。聞こえてくるのは小鳥の囀りだけ

です。

 

池の水は場所によって気温に差があります。木陰の場所に行くと、

急に水温が下がります。水の温度の急な変化は心臓に負担がかかり

ます。私も急に冷たい場所にいって、心臓が痛くなったことがあり

ました。また、池では水草が伸びています。泳いでいて水草に足が

絡まって溺れそうになったこともありました。今考えても、怖くな

ります。よく無事だったものです。

 

自宅のすぐ下に塩川が流れています。塩川猪名川に流れる支流で

す。子供の頃は綺麗な水が流れていました。私は、時間があれば、

塩川に行って魚釣りや魚採りをして遊びました。沢山の魚が泳いで

いました。うなぎやナマズ、大きな藻ずくカニもいました。ほとん

ど素手で採りました。水が綺麗でしたので上流の滝壺にいって泳ぎ

ました。周りは林でセミが喧しく鳴いていました。

 

川で遊んでいるといろいろなトンボが飛んできました。シオカラト

ンボ。ハグロトンボ、ギンヤンマ、オニヤンマ、糸トンボなどなど。

川には生き物がいっぱい棲んでいました。川で遊んでいると時間が

過ぎるのを忘れてしまいます。日が暮れるまで遊んで、母を心配さ

せたものです。

 

猛暑の日も夜になると気温が下がって過ごし易くなりました。炎天

下で一日中、遊び回った後は風呂に入って、食事をして寝るだけで

した。食事は、母がビックリする程、よく食べました。家の竈を使

って薪で炊いたご飯の味は最高でした。何杯もおかわりしました。

 

当時は、風呂も五右衛門風呂でした。風呂も薪で沸かしていました。

湯を温めるときは、母に頼んで薪で追い炊きをしてもらいました。

一日中遊び回っていたので、疲れて、床に着けばすぐに寝込んでい

ました。気がつけば、朝でした。一日がものすごく短く感じました。

夏休みが終わると自分でもわかる程、体が大きくなっていました。

 

遠い昔の懐かしい暑い夏の思い出です。

 

出来ることなら、もう一度、あのころに戻って、暑い夏を楽しみた

いものです。

 

2015.8.12. 里山 歩樹