ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―シンガポールに行ってきました―その3

シンガポールでの二日目は、ショッピングと観劇に出かけました。

 

シンガポールには大きなショッピングセンターが幾つかあります。

ショッピングセンターには世界の一流ブランドの店が揃っています。

中国をはじめ周辺の諸国から、買い物ツアーの観光客が来るようで

す。しかし、最近は、円安で日本に買い物に行人が増えているよう

です。中国の人の爆買いが日本でも話題になっていますが、その影

響がシンガポールにも出ていると聞きました。

 

ショッピングセンターにはホテルに車を手配してもらって出かけま

した。車椅子は一台をトランクに乗せて行きました。義母の車椅子

はショッピングセンターで借りるつもりでした。ショッピングセン

ターは大きくて中に入ると広々としています。有名なブランドショッ

プが延々と軒を並べています。広くて、とても歩けません。

 

娘が、義母の車椅子を借りようと探してくれましたが、車椅子はあ

りませんでした。予想外でした。どこかに座ろうとベンチを探しま

したが、どこにも座るような所や通路はありません。通路は広々と

していますが、人が休めるような施設は全くありません。仕方なく、

私と義母は隅の方で立って待つ事にして、家内と娘が、急いで土産

物だけを買い行ってもらいました。

 

家内と娘は、折角、シンガポールのショッピングセンターに来たの

で、ゆっくりと買い物を楽しみたかったと思うのに、悪い事をしま

した。家内と娘は心残りだったと思います。旅の楽しみの一つは買

い物ですからね。買い物は特に女性にとっては最大の楽しみです。

その最大の楽しみが十分にできなくて、家内と娘は大変残念だった

でしょう。

 

大きなショッピングセンターに車椅子がないとは予想外でした。ショッ

ピングセンターの中は広々としています。立派な店が並んでいます。

店に置いてあるカーコートも大きくて日本の3倍くらいあります。

残念ながら、ゆっくりと過ごす事は出来ませんでしたが、最低限の

土産品を買うことが出来て良かったです。

 

市内を車で移動するときに周囲の景色を眺めると、道路の沿道には

赤や、ピンクの鮮やかな花が植えられていました。緑の樹木も植え

られています。どこに行っても花や緑の樹木は植栽されています。

タクシーの運転手さんに聞くと、シンガポールでは、人と同じよう

に花と緑の樹木を大切にしていると言っていました。

 

私が見た限りでは道にゴミらしきものは落ちていません。シンガポー

ルは綺麗な清潔な街です。シンガポール都市国家でもともと山や

森がありません。そのため、街の至る所に緑豊かな公園が整備され

ています。

 

ホテルの部屋から眺めても大きな緑豊かな公園が見えます。ホテル

の中や庭にも緑が一杯ありました。国が緑をいかに大事にしている

かが伺えました。私は30年も前にシンガポールに視察に来た時よ

り、明らかに緑と花が増えていました。当時は近代的な高層ビルば

かりが目立ったように思いました。

 

それと、気がついたのは、様々な高層ビルが建っていますが、香港

や上海のような奇抜な高層ビルが林立しているようには見えません。

スマートなデザインのよいビルが適当な間隔をあけて建てられてい

て、街全体の景観が綺麗でした。おそらく、都市計画においても景

観が重視されているのではないかと感じました。景観で違和感をお

ぼえるような建物はありませんでした。

 

町全体が十分なゆとりをもって整備されているように思いました。

街の中にオレンジ色の屋根をした高層の建物が目立ちました。タク

シーの運転手に聞くと、コンドミニアムで一億円以上するとのこと。

街に景観によく調和して綺麗でした。

 

それと気がついたのは道路渋滞がない事でした。車に乗っても目的

地にスムースに行きことができました。日本の交通渋滞になれてい

るので、不思議に感じました。たまたまたまかもしれませんが。

 

32階の「クラブラウンジ」で昼食をとってゆっくりとくつろいで

から、観劇に行きました。シンガポールの政府が国の威信をかけて

建設した劇場があります。そこで、日本人による演劇が開催されま

した。シンガポールは今年建国50年です。それを記念して開催さ

れました。演目は「滝沢歌舞伎」でした。

 

以前、NHKの大河ドラマ義経」で主役を演じた俳優を中心とし

た現代風の歌舞伎でした。若い女性が沢山来ていました。日本人の

ほかにシンガポールや中国の人も沢山来ていました.チケットの交

換やグッズの購入には長い行列を並ばなければなりません。劇場の

近くで車いすを借りる事は出来ましたが、大勢の中で車椅子で並ぶ

のは大変でしたが、劇場の人が迎えに来てくれて、特別に別の入り

口から座席まで連れていってくれました。

 

暗い劇場の中を杖を使って階段を下りるのは怖かったですが、劇場

の若い社員の人が席まで腕を持って案内してくれました。私が礼を

言うと、ニコッと笑って「ノープロブレム」といってくれました。

その気持ちの良い対応に感激しました。ほんとにありがたかったで

す。

 

帰りも劇場の人がタクシー乗り場まで、私と義母の車椅子を押して

案内していただきました。大勢の人が一斉に帰る中で車いすで通る

のは大変ですが、劇場の人が二人できて私と義母の車椅子を押して、

タクシー乗り場まで連れていってくれました。

 

問題は借りた車椅子を返しに行かなければなりません。かなりの距

離があります。娘が返しに行こうとすると、劇場のひとが「私達が

返すからよい」と言ってくれました。本当に助かりました。返す場

所まではかなりの距離があります。天の助けです。本当にうれしか

ったです。娘も家内も義母も私も、シンガポールの人のやさしさに

感激しました。さすがは、ホスビタリティの国シンガポールです。

 

感激しました。

感謝でいっぱいです。

 

(続く)

 

2015.8.23. 里山 歩樹