ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―秋の栗拾いの思い出

今日は、また、雨が降っています。

 

昨日は秋晴れの快晴だったのに、よい日は長く続きませんね。秋の

天気は変わりやすいと言いますが、本当にその通りですね。昨日、

田圃では近所の農家の人が稲刈りをされていたが、今日は天気が悪

くなることを予想して昨日稲刈りをされたのだと思いますね。

 

昔から農家の方は天気を予想するのが上手でした。下手な天気予報

よりよく当たりました。田舎で暮らしてきた祖母はいつも西や東の

空を見上げて明日の天気を予想していました。祖母の言う通りの天

気になるので感心したものです。昔の農家の人は偉かったと思いま

す。空模様や風の向きで天気を予想して、農作業をしていました。

 

今日、雨になって、昨日稲刈りをした農家の人はすごいと思いまし

た。また、台風が来ているようです。週末は大荒れの天気になりそ

うです。台風が来れば、折角、実った稲も水浸しになって大変な事

になっているところでした。昨日、稲刈りを農家の人は偉いですね。

 

秋になりましたね。私が子供の頃は秋になるとよく栗拾いに近くの

山に行きました。里山の一角に我が家の栗山がありました。家から

歩いて行くと一時間もかからずに行く事が出来ました。小さな傾斜

の急な山でした。そこに栗の木が植えてありました。秋になるとハ

イキング代わりに栗山に遊びに行きました。

 

栗山は普段から下草刈りをしていないと、雑草が生えて歩くのも大

変です。急な崖路を上って行きました。栗山には栗の木に大きな栗

の実が実っています。それを竹の竿で叩いて落としました。栗山に

行くときは手袋と帽子が要ります。栗のいがが刺さると大変です。

私は素手で栗の実を取ろうとして栗の針が刺さって痛い思いをしま

した。

 

上を向いて竹の竿で栗の実を落とそうとすると、よく栗のイガが落

ちてくることがありました。帽子を着ていないと頭や顔にイガの針

が刺さっているところでした。草むらの下を探すと、大きな栗の実

が沢山落ちていました。私は大喜びでした。夢中になって栗の実を

拾い籠の中に入れました。

 

栗の実の中には何かがかじったものがありました。野兎や野ネズミ

が食べた後でした。栗山の木の中には野生の栗の木もありました。

しば栗と言っていました。小さな実がなる栗です。栗拾いをしてい

ると様々な野鳥や小動物に出あう事が出来ました。また、ササユリ

のような綺麗な花の姿もありました。萩の花もあちこちに咲いてい

ました。

 

雑草の中に凛として咲いているササユリの白い花はとても美しく見

えました。ササユリの花は一輪しか咲きません。雑草の中でその姿

を見つけるのはなかなか、難しい花です。私は見つければ家に持ち

帰って花瓶に生けていました。里山の中にいると木木の緑の香がし

て、癒されます。空気が美味しく感じました。

 

日が暮れるまで栗山で遊んで家に帰りました。持って帰った栗は、

祖母や母が早速、枝豆と一緒にして茹でてくれました。暫くは、茹

でた栗を毎日食べました。甘くて美味しく栗です。いくらでも食べ

られます。母が皮を剥いてくれました。炭火で焼き栗にして食べる

と、香ばしい味がして美味しかった記憶があります。

 

また、祖母と母は栗ご飯をよく作ってくれました。薪の窯で炊いた、

ホッカホカの栗ご飯の味は忘れられません。すこし、塩を振って食

べると最高でした。栗の実にもいろいろ種類があります。川西や能

勢でとれる栗の中では「銀よせ」が有名です。栗の実が金色をして

います。ものすごく甘くて他の栗とは比較になりません。高価な栗

です。

 

一度「銀よせ」を食べるとその甘さに驚きます。能勢に行くと買う

事ができます。能勢では今でも栗拾いが出来ます。今年の秋、能勢

里山に家族で栗拾いに行きませんか。能勢の野山をハイキングに

行くのもいいですよ。日本一の里山を歩くのも気持ちいいですよ。

 

私が、栗拾いには行ったのは随分、昔の事になりました。栗山も人

が長く入っていないので雑木林になってしまっていると思います。

また、いつか、家族で栗拾いに行きたいものです。栗ご飯も食べた

いですね。故郷の秋の栗山での栗拾いを思い出しました。

 

今となっては遠い、遠い昔の懐かしい思い出です。

 

あー、あの頃がなつかしいなー!

 

2015.9.16. 里山 歩樹