ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―中秋の名月

今日もよい天気になりました。

 

空を見上げると白い雲が覆っていますが、青い空が見えます。強い

風が吹いています。雲の合間から強い日差しが射しています。気温

が少し高いように感じます。家の中で自主トレのリハビリをしてい

ると汗が出てきました。今日は薄いジャージーを着ていると暑く感

じます。窓から入ってきた日差しが眩しく感じます。

 

今日は中秋の名月十五夜です。夜になると月見が出来そうです。

子供の頃の事を思い出しますね。十五夜の時は家の縁側に昼に原っ

ぱで採ってきたススキを飾って、母が作ってくれた団子を供えて月

見をしました。縁側からは丸い大きな月がよく見えました。

 

私はなぜススキを飾るのかよくわからないままに、母に言われて近

くの原っぱにススキを採りに行きました。原っぱにはススキが一杯

でしたが、その中で私が気にいった形のよいススキを選んで切って

帰りました。母と並んで縁側に座って月を見ていると、秋の虫の音

が聞こえて来ました。それ以外は何も聞こえて来ません。シーンと

した秋の静かな時間がゆったりと流れて行きました。

 

母は「綺麗なお月さんやねー」と言って空をじ~っと眺めていまし

た。私はただぼんやりと丸い月を眺めていました。子供の頃は月に

はウサギがいて餅をついていると信じていました。月を見ながらウ

サギを探しましたが見つかりませんでした。

 

縁側に座っていると涼しい風が吹いてきます。色々な秋の虫の鳴き

声が聞こえてきました。時々、コウロギやマツムシが家の中に飛び

こんできました。母はびっくりしていました。私は嬉しくなって捕

まえようとしました。秋は空気が澄んで月と星が綺麗に見えます。

天気の良い時は大きな、大きな、まん丸い月が目の前に見えました。

手を伸ばせば届くように思いました。

 

暗闇の中に浮かんで見える月は本当に美しいと思いました。金色に

輝いて見えたり、白く光って見えました。子供の時は月が光を出し

ているのだと思っていました。後になって太陽の光で光っているの

だと知りました。今も、縁側にススキと団子を供えて母と並んで月

見をしたことがなつかしく思い出されます。秋の虫の音と大きく明

るく輝く月、空に輝く無数の星が思い出されます。

 

月見の後には団子を食べました。砂糖をつけて食べた団子は美味し

かった記憶があります。母の作った素朴な団子が私は好きでした。

母は十五夜の日には、きな粉や小豆の餡のおはぎも作ってくれまし

た。とても美味しいおはぎでした。いくらでも食べることが出来ま

した。今夜はきれいな月を見る事が出来そうです。

 

神戸では、恒例の中秋祭が南京町で開催されたようです。私も以前

は毎回参加していました。家族でいった事もあります。中国の龍の

舞や獅子舞があって楽しい祭りです。毎年、観光客や大勢の人で賑

わいます。今や神戸の秋の風物詩になっています。昨日は秋晴れの

天気に恵まれて大勢の人で賑わったようです。中秋際を見ると神戸

にも秋が来たと思います。

 

これからはどんどん、秋が深まっていく事でしょう。これからは足

早に冬に向かって季節は進んでいくでしょう。天気予想によると、

また、大型の台風が来ているようです。今年は台風が多いですね。

 

嫌になりますね。

台風が来ると暫くは綺麗な月や星も見る事が出来ないので、今夜の

中秋の名月をしっかり眺めておきましょう。 

 

2015.9.27. 里山 歩樹