ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】ー読書の秋について

今日も青い空が広がっています。

 

秋晴れの気持ちがよい日です。太陽が低くなってきました。影がま

すます長くなっていきます。今日は昨日より気温が低いように感じ

ます。天気が良い時は、かえって、日陰にいると少し寒く感じます。

私はウールのベストを着て過ごしています。

 

今日は、家族は用事で神戸に出かけました。私は留守番です。家の

中が静かで、シーンとしています。時々、亀吉が水槽の中で歩いて

いる音がします。亀吉もあまり静かなので、寂しいのだと思います。

窓を開けて外を見上げれば、青い空がどこまでも広がっています。

秋晴れです。少し冷たい風が吹いています。

 

庭のキンモクセイのオレンジ色の小さな花も散ってだいぶ少なくな

りました。家の中でジーと座っていると、あまりに静かなので眠た

くなってきます。カラスの鳴き声が我が家の庭の方から聞こえてき

ます。カラスも秋ののどかな天気を楽しんでいるのでしょう。

 

「庭の木に カラスがとまり かあと鳴く 歩樹」

 

秋は読書の秋と言われます。なぜ、秋が読書の秋なのか、私にはよ

く分かりません。秋は夜が長いからでしょうか。それとも、過ごし

易い季節だからでしょうか。私はあまり過ごし易いと寝てしまいま

す。皆さんは、なぜ、秋を読書の秋と言うかご存知ですか。

 

ところで、皆さんは本を読まれますか。新聞を読んでいると本離れ

が進んで出版業界は大変だと出ていました。本どころか最近は新聞

も取らない人が増えているようですね。スマホやパソコンで情報を

得ているようです。時代が変わってきましたね。私はパソコンの画

面で読んでも読んだ気持ちがしません。紙に書いた文字でないとダ

メです。

 

私は大学生になってから本を読むようになりました。私は田舎で育っ

て、野山で遊んでばかりしていたので、大学に入るまでは受験の教

科書や参考書以外は本を読んだことがありませんでした。大学に入っ

て初めて本を読むことの大切さを知りました。

 

自分の一般教養、知識のなさに気付きました。友達がいろいろな本

を読んでいるのを知って大きなショックを受けました。本を読まな

いと取り残されると思いました。それから、私は本を読み始めまし

た。誰かに、古典を読めと言われて、出来るだけ古典を読むように

努めました。

 

初めは経済学の本が中心でした。その頃は、専門書を読むのが読書

だと思っていました。小説のような趣味の本を読む時間がもったい

ないように考えていた時がありました。しかし、専門書だけでは疲

れてくるので気分転換に小説を読むようになりました。その時から

小説が好きになりました。

 

小説も初めは古典と言われる本を中心に読みました。夏目漱石。森

鴎外等。外国の小説も翻訳本を読みました。私は翻訳物ではモーパッ

サン、サマセットモームの小説が好きでした。大学を出てからは気

楽な大衆小説を読むようになりました。仕事で疲れた頭を少しでも

癒そうと時代小説や歴史小説を読むようになりました。

 

読む時間帯は主に通勤の電車の中でした。通勤に片道2時間もかか

りましたので時間はタップリありました。私の鞄の中には経済関係

の本と小説が5、6冊入っていました。いつも鞄が重かった記憶が

あります。小説は時代小説が多かったように思います。

 

一番好きな小説は藤沢周平氏の時代小説です。うまくて綺麗な文書

にはまりました。藤沢氏の小説はほとんど全部読んだと思います。

今も読み返す事があります。市井の弱い町民や下級武士の生き方を

描いた小説を読むといつも泣かされました。山本周五郎氏、池波正

太郎氏、司馬遼太郎氏の小説も沢山読みました。

 

私は最近の小説はほとんど読みません。最近の流行小説をよみだし

ても途中でやめてしまいます。面白いと感じません。何故か分かり

ませんが、感激を覚えません。文書が雑で乱暴なように思えてなり

ません。本を読んで美しい文書に出会うと感激します。これが読書

の醍醐味であり、楽しみです。

 

今は、毎日の新聞と雑誌を読むのが楽しみになっています。文字を

読まない日は考えられません。文字中毒ですね。新聞の休刊日は退

屈で困ります。新聞では重いコラムや随想欄を楽しみ読んでいます。

自叙伝も面白いですね。読書の秋ですね。久しぶりに藤沢先生の時

代小説を読み直す事にします。

 

皆様もいかがですか。

心が温まる小説を読んで、秋の夜長を過ごしてみませんか。

 

2015.10.23. 里山 歩樹