ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―菊の思い出

寒くなりました。

 

昨日、木枯らし一号は吹いたとのニュースがありました。神戸の街

では冷たい北風が吹いたようです。家内が久しぶりに神戸の街に行っ

たところ寒くて困ったと言っていました。神戸の街は六甲山から強

い風が吹いてくるので、この時期になると急に冷え込んできます。

もう、コートが必要ですね。

 

私の住む川西も山に囲まれているので、急に気温が下がってきまし

た。昨夜は、寒くて何回か目が覚めました。そろそろ、ストーブが

いりますね。今日も青い空が広がっています。空を眺めれば、どこ

までも青い空が広がっています。一点の雲もありません。どこまで

も青い空が広がっています。

 

空気は澄んでいます。ひんやりと冷たく感じます。日差しは強く、

明るいですが、窓を開けると寒い風が入ってきます。慌てて窓を閉

めました。庭の植木も色づいてきました。温かい物が恋しくなりま

す。

 

「黒豆で かんの酒飲む 秋の夜 歩樹」

 

秋が深まってくると、私は菊の花の事を思い出します。秋になると、

いろいろな花が咲いて、私達の眼を楽しませてくれますが、秋の花

の代表は何といっても菊の花ですね。私は菊の綺麗な花は勿論です

が、菊の香りが好きでした。菊の香りをかぐと、なぜか、心が落ち

着きました。菊の香りには癒し効果があるように感じました。

 

母が菊の花が大好きでした。わが家の庭で植木鉢やプランターに沢

山の菊を育てていました。夏の時期から苗木を育てていました。毎

日、水をやって子供のように大事に育てていました。菊を育てるの

が大きな楽しみのようでした。毎日、菊の世話をしていました。秋

になると大きな花が咲きました。白や黄色、赤の菊が見事な花をさ

かせました。

 

母は、大きな花がたおれないように一本一本添え木をつけていまし

た。見事に育った菊の花を母は満足そうに眺めていました。私も立

派な菊の花を毎日眺めていました。あまりに見事な、菊の花に見と

れていました、夏に植えた小さな苗木からこんなに見事な菊の花が

咲くのが不思議でした。

 

母は自分が育てた自慢の花を、近くの公民館で開かれた菊花展に出

品した事もありました。私が菊花展を見に行くと母は大変喜んでく

れました。展覧会には見事な菊の花が並んでいました。白や黄色、

赤の大きな菊の花が所狭しと展示されていました。見事な光景でし

た。菊の香りが漂っていました。菊には作り手の名札がつけてあり

ました。母の菊は、賞は逃しましたが、母は満足そうでした。

 

菊花展で思い出すのは、神戸の相楽園で毎年、開かれる菊花展です。

兵庫県下から自慢の菊の花が広い敷地に集められます。規模が大き

いので見応えがありました。さすがに素晴らしい作品ばかりです。

菊の花の種類も多様でした。種類の多さにビックリしました。菊の

花には大臣賞、知事賞などの賞の名札がついていました。

 

菊の花で作成した菊人形も展示してありました。色々な菊の花を使っ

て制作した菊人形は見事でした。菊花展は各地で開催されています。

日本の秋の風物詩ですね。見事な菊の花を見るとそのすばらしさに

感動しますね。

 

私は菊の花が好きですが、本当のところを言うと、一番好きなのは

野に咲く可愛い野菊です。草むらの中に交ってひっそりと咲いてい

る赤や黄色や赤紫の可愛い菊がいじらしく感じます。香りは大きな

菊にも負けません。以前は我が家の庭の隅に可愛い野菊が咲いてい

たことがあります。

 

いつの間にかなくなりましたがまたいつか咲く事を期待しています。

 

また、機会があれば菊の花を見に行きたいですね。

 

2015.10.26. 里山 歩樹