ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―しいたけの思い出

 

昨夜の雨は凄かったですね。

 

家の中にいても風と雨の音が聞こえて来ました。秋の嵐です。バケ

ツをひっくり返したような激しい雨でした。近年は自然の変化が荒々

しくなったように感じます。気候変動の影響でしょうか。昔の穏や

か気候がなつかしいですね。昨日の雨で一段と秋が深まっていくで

しょう。これからは、一雨ごとに寒さがつのっていきます。

 

紅葉も一段と深まります。雨が降るのは久しぶりです。野山の草木

にとっては恵みの雨です。これから足早に冬に向かって行くでしょ

う。今日、朝、目が覚めると晴れていました。ホッとしました。雨

の日は何となく、気分が滅入ってしまいます。体も重たく感じます。

夜に降って、朝になると晴れるのが一番いいですね。今日は寒さも

少し和らいだように感じます。

 

空を見ればいつものように青い空が広がっています。風は強いです

が、昨夜のものすごい雨が嘘のような穏やかな秋の空が広がってい

ます。窓を開けれと、静かな、静かな秋の景色が目にはいってきま

した。ひんやりとした空気が冬の訪れを感じさせてくれます。日が

暮れるのが早くなりました。

 

午後4時になると暗くなってきます。西の空を見ると空が夕焼けで

赤く染まっていました。どこからかカラスの鳴き声が聞こえて来ま

した。カラスも山の巣に帰るのでしょう。ここで一句。

 

「西の空 赤く色づく 紅葉空 歩樹」

 

ところで、突然ですが、皆さんは、シイタケは好きですか。私は大

好きです。これからの鍋料理や正月のおせち料理にも欠かせません。

バーベキューや焼肉にもしいたけはかかせませんね。ところで、シ

イタケはどうして栽培するかご存知ですか。私が暮らしている川西

ではよくシイタケを栽培していました。私も家で、自宅で食べるた

めシイタケを栽培したことがあります。

 

シイタケは、クヌギの木にしいたけの菌を植えて栽培します。私も

子供も時に叔父に教えてもらってシイタケの原木づくりをしたこと

があります。まず、山から適当な太さのクヌギを切ってきます。そ

れからクヌギを1ネートルぐらいの長さに切ります。それからクヌ

ギにドリル穴を開けます。10センチぐらいの間隔で1センチ程度

の穴をあけてその中にシイタケの菌を埋め込んで栓をします。

 

栓はクヌギの上皮をくりぬいて作りました。しいたけの菌は農協で

買ってきました。そのようにして作った原木を立てて数か月間、日

当たりのよい所に置いておくと、小さなシイタケの芽が出てきまし

た。時々は水をかけました。芽が出るとシイタケはどんどん大きく

なります。

 

シイタケの天敵はナメクジです。ほっておくとナメクジがしいたけ

を全部食べてしまいます。私はナメクジ退治をよくしました。シイ

タケは、どんどん大きくなっていきます。大きい物は10センチぐ

らいになります。家で栽培したシイタケは肉厚で大きくて焼いて食

べると美味しいですね。

 

原木を庭の隅に5本も置いておくと食べきれないほど採れます。一

年間、毎日食べても十分でした。原木は2、年もすると、朽ちてき

ます。クヌギの木は朽ちるとスカスカになりました。また新しい原

木を作りました。

 

川西の里山にはシイタケの原木があちこちに置いてありました。シ

イタケを採った後の原木はカブトムシやクワガタ虫等の昆虫の絶好

の棲みかでした。古くなった原木を割ると中から昆虫の幼虫が一杯

出てきました。

 

私は夏にカブトムシを探しにクヌギの古い原木のある所に行きまし

た。カブトムシやクワガタ虫が沢山採れました。しいたけは、よく、

炭で焼いて食べました。甘辛く煮て食べるのも美味しいですね。こ

れからの冬の鍋料理にも欠かせません。シイタケは栄養価も高くて

日本の料理には欠かせません。おせち料理のシイタケも私は大好き

です。

 

これからが楽しみです。

 

また、いつか、我が家の庭にシイタケの原木を置いて、シイタケを

栽培したいものです。

 

2015.10.28. 里山 歩樹