ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【神戸通信】―新酒の季節がやってきます

今日は冷たい雨が降っています。

 

昨夜から雨になりました。激しい雨の音が家の中まで聞こえました。

晩秋に降る雨は、なぜか冷たく感じます。

 

「秋の雨 木の葉を濡らす 寒そうだ 歩樹」

 

外を眺めれば、どんよりとした空模様。薄暗くて気が滅入ります。

このところ、空模様がだんだんと冬の景色に変わってきました。鬱

陶しい冬の灰色の空が広がって来ました。冬はもう、そこまで来て

います。寝ていても寒く感じるので、昨夜から冬用の夜具に着がえ

ました。いまから、これでは先が思いやられます。

 

私は冬が最も苦手です。誰でもそうですね。それでも若い時は冬も

平気でしたが、歳とともに冬の寒さが堪えるようになってきました。

冬は寒いのと暗いので、どうしても、気が滅入ってしまいます。寒

くなると体のあちこちが痛くなってきます。風邪を引かないように

気をつけなければなりません。

 

冬になるとたくさん着込んで、動きが鈍くなります。外に出るのも

気乗りしませんね。ともかく、冬は嫌ですが、必ず冬はやってきま

す。耐えるしかありません。泣き言を言っても仕方がないので、寒

い冬を楽しく過ごす事を考えましょう。

 

そうそう、そう言えば、そろそろ、新酒が出る季節です。寒い日は

熱燗で一杯やるのもいいですね。現役の時は仕事の帰りによく一杯

飲み屋にいって体を温めてから家路につきました。部下とよく一緒

に行きましたが、燗の酒をつぎながら飲むと、話が弾んで和やかな

雰囲気になりました。酒の効用です。

 

灘の酒蔵ではこれから順次、酒蔵開きが行われ、新酒が披露されま

す。日本酒は、これまで、長らく、焼酎やワインに押されて低迷を

続けてきましたが、近年は和食ブームで日本酒の良さが見直されて

日本酒の人気が高まっています。海外でも和食人気につられて日本

酒を飲む人が増えてきています。海外への輸出が急増しています。

 

海外からのインバウンド観光客の酒蔵見学も急増して、日本一の酒

どころ「灘五郷」の酒蔵ではその対応に大忙しです。数年前までは、

日本酒の消費量が下がり続けて業界も悲観的ムードが漂っていた事

を考えると様変わりのブームに日本酒業界も盛り上がっている事で

しょう。このブームを一過性に終わらせずに大切にしていきたいで

すね。これを機会に、日本酒文化を世界に広めてほしいものです。

 

日本酒が長らく低迷した要因の一つとして若い人と女性の日本酒離

れが挙げられてきました。このため、業界では日本酒のイメージを

変えるため、女性向きの飲みやすい商品を開発したり、ボトルのデ

ザインを変えたりして、色々工夫を重ねてきました。

 

また、日本酒と料理の相性を考えるイベントの開催等のさまざまPR

事業を展開してきました。その成果が今のブームにつながっている

と言えます。最近は、若い女性がワイングラスで日本酒の晩酌を楽

しんでいる人が増えているようです。日本酒のボトルのデザインも

よくなりました。私の知り合いの人で日本酒のボトルを集めている

人がいます。

 

昔は、日本酒は酒好きの年寄りが、一升瓶を傾けて呑むイメージが

ありましたが、いまや、日本酒は美味しい料理に合わせて、オシャ

レな雰囲気の中で楽しむように変わってきました。神戸では日本酒も

ファッション産業として位置付けてその振興に官民一体となって取

り組んできましたが、今その効果が出てきたと言えましょう。

 

日本酒も洋菓子も生活をオシャレにするファッションです。食は文

化です。これから、年末にかけて神戸では灘の酒をPRするイベン

トがあちこちで開催されます。日本酒にもいろいろな種類が最近で

は開発されてきました。純米酒吟醸酒大吟醸酒。生酒、古酒な

どなど、飲み比べるのも楽しいですよ。

 

また、灘には多くの酒蔵がありどの酒蔵も250年以上の歴史を有

する名酒を生産していますが、蔵によって味が違います。酒蔵の飲

み比べも楽しいですね。灘の酒の品目を全部そろえると100を大

きく超えると思いますので全部飲み比べるのは大変ですが、一度挑

戦してみませんか。それから、灘の酒で一番歴史が古いのは剣菱

す。創業550年を超えます。

 

ご参考まで。

 

これからの寒い夜は灘の酒を燗で飲んで長い夜を楽しんでください。

 

2015.11.2. 里山 歩樹