ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―忘年会の思い出

今日は、立冬、早速、寒冷前線がやってきました。

 

朝から、雨が降り続いています。雨の音が聞こえてきます。外を見

れば黒い雲が空を覆っています。雨の音が冷たく聞こえます。雨の

音が冬の足音のように聞こえます。寒いせいか、鼻水が止まりませ

ん。慢性の花粉症です。持病ですので我慢するしかありません。今

日の雨で冬が一段と近くなってくるでしょう。立冬と聞くと、もう

そんな季節かと改めて感じさせられます。

 

「晩秋の雨シトシトと降り続く 歩樹」

 

雨で昼でも薄暗くて夜のようです。暗いと気分も沈みがちになりま

す。余計に寒く感じますね。外の景色も灰色の冬模様です。庭を見

ても花が散ってしまっていました。色のない庭を眺めていると少し

寂しくなります。家の近くの空き地を見ると、青い雑草がすっかり

枯れてしまって、黄色くなっていました。秋、深まり、冬近し、を

感じます。

 

今日、何気なしに新聞の広告欄を開けると大きな字で忘年会の広告

が出ていました。もうそんな時期ですか。忘年会と聞くと、今年も

いよいよ終わりかと思いますね。何となくせわしなく感じます。少

し、寂しさを感じます。でも、現役の時のことを思い出すと、11

月も中旬になると、忘年会の相談をしていましたね。

 

宴会が好きな同僚はこの時期になると張り切っていました。手帳に

会食の予定を入れるのを楽しんでいました。ほぼ毎日会食の予定を

入れたがっていました。私は、夜の会食はあまり好きではありませ

んでした。むしろ苦痛でした。お酒はあまり飲めません。気心の知

れた仲間と飲みながら会話を楽しむのは好きでしたが、アルコール

は、ビールか日本酒を少し飲む程度でした。

 

仕事で疲れているので遅くまで飲むのは好きではありませんでした。

二次会は出来るだけ遠慮しました。何しろ帰るのに2時間以上かか

ります。お酒を飲んだ後に2時間をかかって帰るのは疲れました。

家に着くと、へとへとでした。しかし、忘年会シーズンになると、

ほぼ毎日予定が入ってきます。仕事の会食は断れません。

 

仕事でも宴会は地元の名のある店や料亭が多かったので美味しい料

理を食べることができましたが、お酒を注いで回ったり、気を使う

事が多かったりで疲れました。二次会も断るわけにはいきません。

時には苦手な歌も歌わなければなりません。家に帰るのはいつも午

前様でした。家に着くとバタン、キュウでした。それでも、明日は

午前5時ごろに起きて出勤しなければなりませんでした。

 

12月に入ると毎日がこのような日が続きました。私の友人の中に

は毎日、宴会が続くのを楽しんでいる人もありました。私は毎日が

苦痛で、楽しそうにしている友人が羨ましく思いました。あまりに

疲れた時は、西宮から川西の自宅までタクシーで帰りました。少な

い小遣いの中からタクシー代を払うのは痛い出費ですが健康には代

えられません。

 

私にとって、忘年会は事務所での仕事より大変でした。12月の忘

年会シーズンは苦痛でした。ほぼ毎日予定が入っています。手帳を

見て、大きなため息をついていました。若かったから続いたのでしょ

う。私は、忘年会や新年会で鍛えられました。お酒も少し飲めるよ

うになりました。

 

高級旅館での会食も経験する事ができました。人とのつき合いの仕

方を学びました。今思えば、しんどい人生経験でした。今となって

は懐かしい思い出です。今年も忘年会シーズンが近くなってきまし

た。

 

皆さん、楽しい忘年会にしてください。

私は、家で、家族と忘年会を楽しみます。

 

2015.11.8. 里山 歩樹