ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】川西の冬の名物―丁稚羊羹

今日はひさしぶりに晴れました。

 

快晴とは言えませんが、明るい日差しが窓から入ってきます。やは

り、天気が良いと気持ちも明るくなります。気温は一段と下がって

きました。昨夜は、寒いのでパジャマの上にウールのベストを着て

寝ました。まだストーブは早いと頑張っていますが、そろそろスト

ーブが恋しいですね。あまりやせ我慢はいけません。風邪を引いた

ら何にもなりませんからね。肌着もこれからはヒートテックにしま

す。

 

窓を開けて外を眺めても、ところどころに青い空が見えますが、灰

色の雲が広がっています。どんよりとした薄暗い天気です。冬の空

です。見ていると寒くなってきました。庭の植木の花も枯れてきま

した。

 

今年はまだ、山茶花と椿の花は咲いていません。花が咲くのは、寒

さが本格化するこれからの季節でしょうか。待ち遠しいですね。赤

い花が咲くと庭が明るくなります。灰色の景色に赤い花が咲くと気

持ちも明るくなりますね。

 

今日の新聞を見ていると、早くもクリスマス公演の広告が出ていま

す。また、神戸の歳末の恒例の行事「神戸ルミナリエ」の募金の協

力案内の記事が出ていました。もう、世の中、歳末ムードですね。

皆さん、ちょっと、気が早すぎませんか。

 

まだ11月ですよ。もう少しゆっくり来ませんか。何をそんなに急

ぐ必要があるのですか。もう少し、秋の夜長を楽しみませんか。新

聞の記事を読んでいると気があせりますね。今年も、もう少しで終

わるかと思うと、寒さが一段と身に染みるように感じます。

 

今日は、従弟が珍しい物を持ってきてくれました。能勢の冬の名物

丁稚羊羹」です。私の大好きな羊羹です。冬の間だけ作られる期

間限定の羊羹です。小豆汁を寒天で固めた素朴な羊羹です。川西は

山奥に入ると温度が低くなります。その寒さを利用して寒天の生産

がされています。その寒天を使って丁稚羊羹が作られています。

 

あっさりした甘みの羊羹が私は大好きで、子供の時から、冬になる

と毎日のように食べていました。つるっとした食感が好きでした。

あっさりしているのでいくらでも食べることができます。小豆で出

来ているので栄養価も高い羊羹です。お袋も好きでした。お袋は、

よく、自宅でも丁稚羊羹を作っていました。小豆汁を冷蔵庫に入れ

て作っていました。私は毎日食べられるので大喜びでした。

 

今日、早速、昼食の後のデザートとして頂きました。懐かしい味で

した。家族も「美味しいね」と言って、喜んでいました。丁稚羊羹

を食べると、今年も冬になったなと実感しますね。丁稚羊羹は寒天

で小豆汁を凍らせただけの素朴な羊羹です。添加物は一切使ってい

ません。したがって買う事ができるは川西にある限られた店だけで

す。勿論、能勢に行くと販売しています。

 

以前、私がお世話になっている作業療法士の先生、九州の宮崎の実

家に持って帰りたいと言っておられたのを思い出します。さっぱり

とした丁稚羊羹は宮崎では味わえないといっておられました。川西

でしか食べられないので、なおさら美味しく感じられますね。

 

今日は、私が寝ている間に川西の冬の名物「丁稚羊羹」を持ってき

てくれました。懐かしい故郷の味がしました。子供の頃を思い出し

ました。これからしばらくは丁稚羊羹を楽しむ事ができます。思い

がけないプレゼントに感謝です。本当にありがとうございました。

 

皆さんも一度、川西の丁稚羊羹を食べてください。

一度食べると病みつきになりますよ。

 

「菊の花 姿色よし 香りよし 歩樹」

 

2015.11.11. 里山 歩樹