ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―ある講演の思い出

久しぶりに晴れ間が見えました。

 

昨日は台風のような荒れた天気でした。季節外れの嵐でした。神戸

ではルミナリエの電飾の塔が倒れたようです。20年以上やってい

ますが、こんなことは初めてです。幸いけが人が出なくてよかった

です。突風が発生したようです。近年は異常気象で、今まででは考

えられないような事が起こるので怖いですね。

 

今日、朝目覚めると、外が明るかったので、ほっとしました。太陽

の明るい陽が座敷の障子を照らしています。久し振りに、明るい日

差しを見て、気持ちも明るくなります。気温は今日も高めです。16

度もありました。空気は乾燥しています。鼻がムズ痒いです。相変

わらず鼻水が止まりません。

 

窓を開けて空を見上げると青い空に灰色の雲が浮かんでいます。ま

た、天気が崩れそうな空模様です。これから寒くなりそうな予感が

します。12月も中旬ですから寒くなって当然です。このところの

高温が異常です。異常気象が続くと景気にも影響します。

 

今日、月刊誌である人の講演録を読んでいると、なぜか、昔、ある

ところで、私が講演した事を思い出しました。以前、このブログで、

私が神戸大学経営学部で講義をしたことを記載しました。現役の

時は仕事柄、時々、講演の依頼がくることがありました。私は人前

で話をするのが苦手でしたので、いろいろな理由をつけてお断りし

たり、部下にかわってもらったりしていました。

 

ところが、ある時、いつもお世話になっている人から講演の依頼が

きました。その人は日本経済新聞の神戸支社長でした。その時、神

ライオンズクラブ世話人をされていました。ライオンズクラブ

の月例会で話をしてほしいとの要請でした。テーマは、今、会議所

で取り組んでいる「花あふれる街づくり」についてでした。

 

私は、最初は断っていましたが、これも仕事を思ってお受けする事

にしました。「花あふれる街」運動は、私が提案して展開している

事業でした。よいP Rの機会だと考えて軽い気持ちで引け受けまし

た。ところが、40分も話そうと思うと、運動の紹介だけでは時間

が持たない事が分かりました。

 

また、私は、その時はライオンズクラブの名前はしていましたが、

どんな活動をしているのか、どんな人がメンバーになっておられる

のか全く知りませんでした。講演の時間は40分という事なので軽

い気持ちでお引き受けしましたが、後で後悔しました。しかし、も

う断る事は出来ません。会場は、神戸の名門ホテルの「オリエンタ

ルホテル」の大宴会場でした。

 

当日、会場にいくと、何故か、会議所の会頭,副会頭や役員の経営

者の方がずらりと座っておられます。私は、最初、場所を間違えた

と思いました。会場の入り口で立っていると、世話人の方が来て、

私をメインのテーブルに案内してくれました。そこがライオンズク

ラブの例会の会場でした。私は、うろたえました。メンバーは会頭

を始め神戸の名士ばかりでした。

 

例会は、昼食から始まりました。私のテーブルに座っている人は全

員、会議所の役員でした。その人から、私にコーヒーを入れて頂い

たり、いろいろと世話をして頂きました。私はゲストでしたので、

ゲストをもてなすのがライオンズの習慣のようでした。昼食が出て

きても私は料理を味わう余裕がありませんでした。

 

いよいよ、講演の時間が来て、中央の演台に上がって前を見ると、

会頭と副会頭が私を見ておられるような気持ちがして足が震えまし

た。冷汗が流れてきました。こんなに緊張したのは初めてでした。

必死に話しました。用意したメモも読む余裕がありません。思いつ

くままに喋りました。あっと言う間に40分が経っていました。何

を話したかよく覚えていません。ともかく終わってほっとしました。

 

話が終わると、会場から拍手が上がりました。嬉しかったです。私

は、一刻も早く会場から出ていきたいと思いました。退席しようと

すると、世話人の人が追いかけてきて「大変良い講演でした。あり

がとうございました」と言って見送ってくれました。会議所の役員

の方も寄って来て、「いい話だった!」と言ってくれました。予想

以上の御礼も頂きました。

 

私は、これを機会に人前で話をするのはあまり苦にならないように

なりました。

もう何十年も前の懐かしい思い出です。

 

2015.12.12. 里山 歩樹