ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―挨拶の話

急に寒くなりました。

 

天気予報で今週末から本格的に冬がやってくると言っていましたが、

その通りになりました。兵庫県の北部地方では雪が降って、深く積っ

たようです。今日の友人からのメールでも六甲山も雪化粧になった

と伝えてきました。天気予報の通りになりましたね。たまには、当

たります。

 

昨夜は寒かったですね。夜中に目が覚めて、温度計を見ると11度

でした。二、三日前に比べると5度近く下がりました。部屋の中で

この温度なので外は寒いでしょうね。昨日、家族が夜に帰ってくる

と「外は寒い、寒い!」と言って帰ってきました。いよいよ、本格

的な冬の到来です。私の苦手な冬がやってきました。

 

私は、寒い時は、家内にカレーライスを作ってもらいます。カレー

を食べると体が温まります。いくら寒い日でもカレーの匂いを嗅い

だだけで体から汗が吹きだします。特に頭の上から汗が流れてきま

す。不思議ですね。寒い時はカレーが一番です。昨日も昼食にカレー

ライスを作ってもらいました。汗を拭きふき食べました。寒さも忘

れました。美味しいカレーライスでした。

 

「カレー食べ 汗が吹きだす 頭から 歩樹」

 

ところで、皆さんは祝辞を依頼されたことがありますか。私は現役

の時は、仕事として色々な場所で祝辞を述べる機会がありました。

私の最も苦手な仕事でした。私はもともと、人の前で話をするのが

苦手でした。あがり症でした。人前で話すと足が震えて、頭が真っ

白になってしまいます。依頼があっても出来るだけ断っていました。

 

でも、立場上受けざるを得ない場合があります。その一つは部下の

結婚式です。お目出度い結婚披露宴にご招待を頂き、挨拶を頼まれ

れば、断ることは失礼になります。困ったのは、挨拶が、いつも、

主賓挨拶で一番最初に挨拶をする事でした。出席者が注目する中で

の挨拶は緊張します。失敗すると部下に申し訳ないと考えると、よ

けいに、緊張しました。

 

ある有名な小説家の本に「挨拶は必ず原稿を書いて読むのが良い」

と書いてあったので、私も事前に原稿を書いて準備していました。

その原稿を読む練習をすると、どうしてもうまく原稿を読む事が出

来ません。小学生が読むような棒読みになってしまいます。そこで、私は原稿を暗記して挨拶をする事にしました。直前まで原稿を頭の

中で繰り返し読んでいました。

 

ところが、いざ、本番となると頭が真っ白になって忘れてしまいま

した。それからは思いつくままに話しました。何を話したか自分で

も覚えていません。でも、かえってその方が気持ちがこもった挨拶

になったように思います。

 

挨拶は誰でも緊張します。以前、友人の結婚式に恩師と同席した事

があります。いつもは大学の大きな教室で堂々と講義をされていた

先生が、披露宴で祝辞をされる時、先生を見ると手が震えていまし

た。先生でも緊張されると思うとほっとした気持ちになりました。

 

一番嫌だったのは、大きな大会や総会に会議所を代表して会頭の代

理で挨拶をする事でした。通常、大きな総会や式典などには、兵庫

県と神戸市と神戸商工会議所のトップがセットで招待され、挨拶を

するのが慣例になっています。

 

ところが、何かの都合で会頭が出席できない事があります。副会頭

も出席できない場合は事務局が代理出席する事になります。知事や

市長、議長が本人出席で挨拶をされた後に会議所だけが代理出席の

時がありました。この時は、本当に困りました。逃げ出したい心境

でした。

 

ある総会のことです。来賓挨拶が始まりました。参加者は200か

ら00人の会議でした。神戸の商店街の代表の集まりでした。まず、

最初に神戸市長の矢田市長が挨拶されました。その次は神戸市議会

議長でした。皆さん、原稿もなく、立派な挨拶をされます。その次

神戸商工会議所会頭の番です。参加者の皆さんは、当然、会頭が

登壇するものと思って注目しておられます。そこへ私が登場して代

理で挨をする事になりました。

 

壇上に上がるとよく知っている人の顔が並んでいます。膝ががくが

く鳴りました。原稿を用意していましたが、その場の雰囲気になじ

まないと思って、日ごろ思っている事を率直に話しました。会場を

眺めると、矢田市長が私の話に頷いておられました。それを見て少

し安心しました。しかし、つらい仕事でした。もう、二度としたく

ないと思いました。

 

今となっては懐かしい思い出です。

 

挨拶は、本当に難しいですね。

 

2015.12.18. 里山 歩樹