ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
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【神戸通信】―ユニバシアード神戸大会の思い出

今日は、朝方は晴れていました。

 

昨日から一段と冷え込みました。今年一番の冷え込みです。自分の

部屋の温度計を見ると8度でした。寒いはずです。和歌山の友人か

らのメールでも初氷を見たと、伝えてきました。いよいよ本格的な

冬がやってきました。12月もあと10日しかありません。寒くな

るのも当然ですね。

 

あと10日だと思うと、気せわしなくなります。まだ、することが

残っています。なんとなく、落ち着きませんね。嫌な気分です。窓

を開けて外を見ると陽が射しっています。明るいですが、寒々とし

た冬の景色です。空気は澄んでいますが冷たく感じます。窓際の陽

だまりに立っていると心地よく感じます。

 

「冬の朝 陽だまりで 日向ぼこ 歩樹」

 

今日は、以前、神戸で開催したユニバーシアード大会の事を話しま

す。ユニバーシアードは大学生を中心とした国際スポーツ大会です。

神戸で開催される初めての国際的なスポーツ大会でした。成功させ

るため官民一体となった取り組みをする事になり、商工会議所では

私が担当になりました。

 

仕事の内容は、神戸の街挙げてのおもてなし運動の実施と、地元が

実施する諸事業に必要な資金を集める事でした。おもてなし運動は

ポートピア博覧会で経験していますので問題はありませんでした。

課題は資金集めでした。神戸市と連名で募金運動を展開しました。

神戸の主な企業を一軒一軒訪問して協力を依頼しました。

 

各企業への依頼額の計画は私がこれまでの前例を参考に作成しまし

た。この募金計画の作成には気をつかいました。神戸の経済界にお

ける各社の位置や慣例を踏まえて作成しました。その募金計画に従っ

て、各社のトップに依頼に回りました。そのときの神戸市の担当課

長が、後日、神戸市長になられた矢田さんでした。

 

誠実で仕事熱心な方でした。その時は、よもや、あとで市長になら

れると予想もしませんでしたので、随分と勝手な事を申し上げたと

思います。矢田さんには、私は募金の難しさをくどくどと説明した

記憶があります。

 

矢田さんは黙って聞いておられました。私の記憶では、矢田さんは

企業の経営者に断られても、何度も粘り強く依頼されていました。

企業の経営者がその熱心さに感心されていました。私も役所の職員

にも矢田さんのような人がいるのに感動しました。

 

ユニバーシアードは成功に終わりました。神戸市が初めて開催した

国際スポーツ大会でした。神戸の大きな財産となりました。今後、

ラグビーのワールドカップが神戸でも開催される事になりましたが、

ユニバーシアードの経験があるので大丈夫でしょう。

 

それにしてもあの時一緒に仕事をした人が後日、神戸市長に就任さ

れるとは夢にも思いませんでした。今思えば随分と失礼な事を申し

上げたのではないかと反省しています。人生何が起こるかわかりま

せん。誰にも誠実におつき合いしておくべきですね。その事があっ

て矢田さんが市長に当選されたときは大変嬉しかったですね。

 

市長になられてからも、何かの機会にお会いすると、向こうから気

軽に声をかけていただきました。随分、昔の事ですが、懐かしい思

い出です。今思えば矢田さんはマラソンが好きなスポーツマンで、

ダンディな市長でした。

 

ファッション都市・神戸に似合う市長でした。

 

ラグビー世界大会が楽しみですね。

 

2015.12.20. 里山 歩樹