ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―仕事納めの思い出―今昔

いよいよ今年もおしせまってきました。

 

今年も残すところあと1週間になりました。もう、今年も終わりか

と思うと、落ち着きません。この一年も色々ありましたが、終わっ

てみれば、あっと言う間でした今日も比較的暖かい日でした。薄曇

りの日ですが、晴れ間も見えます。

 

新聞の記事を読むと。暖冬で商品が売れなくて困っている声が載っ

ていました。歳末の一番のかきいれどき、大変ですね。私も家が小

さな店をやっていましたの、商売をされている人の苦労が分かるよ

うに思います。

 

異常気象で、花にも異変が出ているようです。水仙の花が咲きだし

たと記事に出ていました。秋に咲くダリアの花が今も咲いているよ

うです。この調子ではそのうちに桜が咲くかも知れませんね。でも、

北海道では真冬日になったようです。日本も広いですね。ここまで

きたら、正月の三が日も暖かな穏やかな日が続いてほしいものです。

 

学校では終業式があったようです。小学生の時に、教室で1人ひと

り、先生から通知簿を貰った事を思い出します。通知簿をドキドキ

しながら開けた事を思い出します。早い所では、今日が仕事納めの

職場があったと思います。私の現役時代の仕事納めを思い出します。

 

仕事納めの日も随分と変わってきました。私が社会人になった昭和

40年代は、今思うとのんびりしたものでした。仕事納めの日は朝

から仕事場の掃除をして、それが終わると。その日の仕事はそれで

終わりでした。午後からは、職員の皆さんは年末の挨拶をして、そ

れぞれ、家路につきました。

 

お酒が好きな人は馴染みの飲み屋へ早々に出かけてきます。麻雀が

好きな人は雀荘に行って卓を囲みました。当時は会社も役所もそれ

が普通でした。仕事納めの日は、昼を過ぎると、飲み屋も雀荘も仕

事が終わったサラリーマンで一杯でした。その日はその年最後の飲

み会であり、麻雀の日でした。しばらく休みが続くので、時間を気

にする事なく思い存分に楽しみました。納会の日は楽しい日でした。

 

当時はそれが普通で、誰も何も言いませんでした。のんびりした時

代でした。それが、いつの頃からか、納会の日も定時まで普段と同

じように仕事をするようになりました。定時まできっちり仕事をし

てから掃除をして帰るようになりました。普段と何も変わりません。

味気ないものです。

 

決められた時間まできっちりと仕事をするのは当たり前の事ですが、

何か時間で管理されているようで、私は嫌でした。仕事納めの日は

どこも同じですので、職場にいても電話も掛ってきません。定時ま

で何もすることなく待っているだけでした。それでも定時までいな

ければなりません。早く帰れば早退となります。仕事がなくても定

時までいる事が大切でした。

 

いつの頃からか、時間に縛られるようになり、窮屈な時代になりま

した。社会全体が時間に管理された管理社会になりました。全てに

余裕がない社会にない社会になったように感じます。私は現役の時

から、その年の最後の日ぐらいは自由に行動できるようにしても良

いのではないかとずーっと考えていました。何でも規則に縛られる

のは嫌でした。

 

友人に聞くと今年も定時まで仕事をして帰ると言っていました。仕

事納めの日も普段と何も変わらないと言っていました。味気なくな

りました。全てに余裕がなくなりました。何故かよくわかりません。

 

今日、新聞の記事で日本の一人当たり所得が先進国で20番まで低

下したと出ていました。かつては世界で3位まで上がったことがあ

ります。日本の社会に余裕がなくなったことと関係しているのでしょ

うか。私が入社したころの仕事納めの日が懐かしく思い出されます。

仕事納めの日も時代とともに変わってきました。

 

良き時代は遠い昔の話になりました。

寂しいですね。

 

「納会は 飲み会にいく 飲み納め 歩樹」

 

2015.12.26。里山 歩樹。