ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
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【日常通信】―我が家の元旦

今日で2015年も終わります。

 

早いですね。あっという間の1年でした。何か信じられないような

気持ちです。何もしないうちに一年が経っていました。少し寂しい

気持ちがします。こうして、毎年、年を取っていくのですね。時の

移ろいの速さを実感します。わが家では家内が昨日から正月の準備

で忙しくしています。主婦はする事が沢山あって大変です。お節料

理を朝から作っています。

 

最近はお節料理を店で買ってくる家庭が多いようですが、我が家で

は毎年、家内が手づくリでお節料理を用意してくれます。どんな有

名な店のお節料理よりも家内が作ってくれる昔ながらのお節料理が

一番おいしいと思います。家内は大変でしょうが、家で作るお節料

理を食べないと、お正月のような気持ちがしません。

 

明日の元旦は天気が心配です。今日は、朝は晴れていましたが、昼

頃から雨が降ってきました。初詣が雨では困ります。私はいま、思

い出しても元旦に雨が降った記憶はありません。不思議と、元旦は

天気に恵まれました。時々、雪がちらついたことはあるように思い

ますが、雨で初もうでに出かけなかった記憶はありません。

 

わが家では元旦の日に、弟達の家族と一緒に近くの多田神社にお参

りに行くのが慣例となっています。多田神社は源光仲公を祭る由緒

ある神社です。源氏発祥の地として有名です。立派な歴史的建造物

のお社があります。元旦の初詣には各地から大勢の参拝客が次々と

訪れます。広い境内も歩くのに苦労する程です。

 

多田神社までは我が家から歩いて行きます。30分程の距離です。

交通規制で、神社には車では近づけません。神社の正門の前には長

い急な階段があります。西や東の門からも入ることが出来ます。そ

の方が楽で近道ですが、私達は必ず長い階段を上がって正門から入

りました。正門から入ると気持ちがいいように思います。

 

境内に入る前に手を清めます。これも長い列が出来ています。境内

は白い砂が綺麗に敷きしめられています。歩くと「サク、サク」と

いう心地よい音がします。大変な人出でなかなか前に進む事が出来

ません。何とか本殿の前にいって、お賽銭を賽銭箱に入れました。

後ろの方から賽銭を投げる人もいます。それぞれに参拝が終わると、

古いお社の周りを散歩して帰るのが慣例でした。

 

お社の周りには樹齢数百年の見事な樹木や鬼の首を洗ったと言われ

ている古い池などがあります。神社ではいつも鏑矢を買って帰りま

した。境内の近くではいろいろな出店が出ています。タイ焼き、た

こ焼き、カステラ、綿菓子等。おみくじをして帰ることもありまし

た。神社からの帰りは上り坂になります。良い運動になりました。

 

家に帰ると、家の座敷で兄弟達の家族全員で食事をするのが我が家

の慣例です。食事は焼き肉に決まっていました。総勢15人ほどの

焼き肉パーティーです。おおきなホットプレート二台で焼きました。

肉は私が年末に神戸の有名な肉屋「菊水」に注文した神戸ビーフ

す。毎年3キロ程注文しました。肉は木の箱に入っていました。霜

降りの綺麗な肉です。

 

ホットプレートで焼いて食べると口の中でとろけるような柔らかさ

です。硬い物が食べられないお袋も「柔らかいね、美味しいね!」

と言って美味しそうに食べていました。肉以外にもエビやソーセー

ジも焼きました。勿論、旬の野菜、厚揚げ等も焼いて食べます。私

はナスビとサツマイモやジャガイモが好きでした。

 

15人もいるとよく食べるので焼くのが追い付きません。皆、神戸

ビーフのとろけるような美味しさに満足していました。勿論ビール

などのお酒も飲みます。笑い声が絶えない賑やかな食事です。焼き

肉が終わると、年末に注文しておいた寿司を食べるのが習慣です。

寿司も大きな丸い入れ物二つに入れてあります。食べ盛りの若い物

が多いので、寿司も人気があり、すぐになくなってしまいました。

私は、もう、お腹いっぱいになります。

 

ところが、弟達は、これからさらに、お袋が作ったご飯とお漬物で

お茶づけを食べるのが習慣でした。お袋の作るお漬物を食べないと

食べた気がしないと言っていました。その為、お袋は年末から白菜

のお漬物を沢山つくっていました。白いご飯も大きな炊飯器でつくっ

て待っていました。炊き立てのご飯を御茶漬けにして白菜のお漬物

で美味しそうに食べています。

 

山のようにつくった白菜の漬物やご飯もあっと言う間になくなりま

した。神戸ビーフも寿司もお袋の作ったご飯と漬け物には負けます。

お袋も、皆が美味しそうにお茶漬けを食べるのをニコニコして満足

そうに眺めていました。昼頃から始めた食事も、いつの間にか夕方

になっていました。

 

義妹が作ってくれたケーキを最後にデザートに食べるのが何時もの

コースです。義妹が作ったケーキは上品な味で人気がありました。

あまり甘すぎないのでいくらでも食べる事が出来ました。以上がわ

が家の元旦の過ごし方でした。つい、数年前までのことでした。

 

懐かしく思い出されます。

 

皆さん、良い元旦をお迎えください。

 

2015.12.31. 里山 歩樹