ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―仕事始め

今日も春のような陽気のぽかぽか天気です。

 

朝から青空が見える快晴の天気です。明るい陽が部屋の中まで差し

てきます。空気は冷たく感じます。窓を開けて外を見ると、空気が

澄んでいます。外の景色がよく見えます。風はありません。穏やか

な冬の時間がゆっくりと流れていきます。庭の隅にある椿のピンク

の花が太陽の日差しを浴びて輝いています。

 

新聞を読むと全国的に3月から4月の暖かさになったようです。記

録的な暖かさのようですね。このままいくともうすぐ桜が咲きそう

ですね。天気予報ではこの暖かい天気も5日まででそれからは寒く

なるようです。あまり寒暖差が大きいと体がついていきません。年

寄りには困ったものです。窓の近くにいって、陽だまりに立ってい

るとぽかぽかと暖かく冬であることを忘れてしまいそうな陽気です。

 

庭を眺めていると小鳥が庭の木から飛び立っていく姿がみえました。

小鳥の名前は分かりませんが、一瞬、ウグイスが来たのかと思いま

した。まだ12月ですから、ウグイスのはずはありませんよね。異

常気象で私も季節の感覚がすこし狂ってきました。

 

今日は1月4日、月曜日です。仕事始めの日です。仕事始めの風景

も昔と比べると大きく変わりました。私が就職した昭和45年代は

仕事始めの時は、女性職員は晴れやかな着物を着て出勤していまし

た。髪も日本髪にした人もいました。電車に乗っても晴着を着た人

が多くて、華やかでした。正月らしい光景をいたるところで見る事

が出来ました。

 

女の人は朝に美容院に髪を整えてから出勤するので、10時以降に

出勤してきました。のんびりしたものでした。晴れ着を着た職員の

人が、普段より奇麗に見えました。殺風景な仕事場もこの日ばかり

は華やかでした。

 

私が現役の時の初仕事は「新年祝賀会」の開始でした。この祝賀会

神戸商工会議所が中心になって兵庫県、神戸市と各種団体が共同

で開催する一大祝賀会です。知事、市長、会頭をはじめ企業や団体

のトップ等2000人前後が集ります。場所はポートアイランド

国際展示場です。例年、仕事始めの4日正午から開催されます。今

年も開催されたと思います。これが私達にとっては毎年の仕事始め

でした。

 

200人の会合となると、受付、クローク、車の整理、会場の設営

など準備が大変でした。特に大変なのは参加者名簿の作成です。参

加の申し込みがあった人はギリギリまで受けつけて年内に名簿を作

成する必要がありました。名前は間違えると大変です。名簿に載せ

るために申し込む人もいます。間違いがないか何回も何回も校正を

くり返しました。

 

女性職員は、以前は晴着を着て受付をしていました。参加者の中に

は、神戸の老舗の料亭やクラブの女将さんやママもいました。女将

さんとママさんは、着物の晴れ着姿の人が多かったように思います。

日本髪の人もいます。華やかでした。皆さん、馴染みの経営者に挨

拶するために参加されているのです。祝賀会の模様は、以前は地元

テレビで一時間の中継放送がされました。

 

祝賀会では国歌を斉唱した後、兵庫県知事、神戸市長、在阪神領事

団代表の年頭挨拶の後、神戸商工会議所会頭の乾杯挨拶が行われる

のが恒例です。乾杯は、当然、灘の酒です。挨拶をされた4人によっ

て、壇上で鏡開きをします。その後は新年のあいさつ回りです。皆

さん、それぞれに会場の中を挨拶に回られます。祝賀会に来ると大

勢の人に挨拶が出来るので便利でした。

 

午後一時に祝賀会が終わるとその日の仕事は終わります。職員が集っ

て遅い昼食弁当を食べると後は自由に解散となりました。職員それ

どれに生田神社や近くの神社に参拝に行ったり、買い物に行ったり、

正月早々三宮の飲み屋に行く人もいました。

 

私は、よく、清荒神にお参りに行きました。大変な人出でした。長

い道中でした。寒い冬でも汗をかきながら上って行きました。一度

行くと、毎年参拝しないと気持ちが落ち着きません。長い道を周囲

の景色を眺めながら歩いて帰りました。道の傍には出店が一杯でし

た。

 

清荒神に参って帰ると夕方になっていました。

これが私の仕事始めの一日でした。

 

2016,1,4. 里山 歩樹