ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―とんどの思い出

今日も寒い日です。

 

晴れてはいるけれど肌を刺すような冷たい日です。今日の朝、目が

覚めると、障子からオレンジの陽が部屋に差しています。朝焼けで

す。茜色の光が障子を照らしています。このような日は温度が低く

なります。

 

家内が近くまでゴミ出しに出かけると「寒い!さむい!」と言って

急いで帰ってきました。本当に寒いです。私はストーブをすぐ近く

に置いて過ごしています。朝から、ストーブはつけっ放しです。今

年は灯油が安いので助かります。冬は光熱費がかさみ大変です。

 

昨日は寒い中をリハビリで散歩に行きました。昨日のブログにも書

きましたが、梅の木に小さな蕾を見つけて感動しました。梅だけで

なくこの時期に木々の枝を注意深く見ると小さな芽があちこちに出

ているのがわかります。

 

落葉した後に新しい葉の芽が出てきています。落葉は新芽を出すた

めの準備でした。自然がやることには無駄はありません。全て合理

的な理由があります。寒い冬も暖かな春を迎えるための準備と考え

ると我慢も出来ます。

 

今日は1月15日。松の内も今日で終りです。わが家の周辺では、

正月のしめ縄や飾り物は今日、近くの神社に持って行ってとんどの

火で焼くのが習慣です。私が若い時は近くの神社に持っていきまし

た。家によってはしめ縄や松飾りをごみとして捨てる人もいますが、

私は、捨てると罰があたるように感じて、神社で燃やしてもらいま

した。

 

いつも大晦日に参拝する神社では、毎年1月15日の日には、境内

で大きな木を燃やして「とんど焼き」をします。地元の消防団の人

がしてくれます。そこに各家庭のしめ縄や松飾りを持っていき、

赤々と燃える火の中に投げ入れます。とんどの炎は空高くまで上が

ります。とんどの近くにいって温まっていると熱くて顔が赤く染ま

ります。

 

とんどの火にあたると、今年一年元気に過ごす事が出来ると、昔、

誰かに言われたように思います。とんどの火で勢いよく燃えるしめ

縄を見ると今年の正月も終わったと思いました。大晦日では人が溢

れた境内も、とんどの日は人もまばらです。静かで寂しく感じる程

です。

 

とんどの炎と煙だけが空に上がっていきます。私はとんどの火に十

分にあたってホカホカとした気分になって帰りました。帰りは何か

いいことをしたような気分でした。勿論、帰るときには神社にお参

りして帰りました。

 

「とんど焼き 赤々と燃え 頬照らす 歩樹」

 

1月15日は我が家では小豆粥を食べるのが習慣となっています。

赤飯を粥にしてお餅を入れて食べます。お餅はお粥の中でとろとろ

に柔らかくなります。母が15日には必ず作ってくれました。今で

も家内が作ってくれます。

 

私は小豆粥が大好きです。もともと粥が好きですが、その中でも小

豆粥が一番美味しいと思います。お餅が溶けたとろとろした味は最

高です。小豆粥があれば他には何もいりません。いくらでも食べら

れます。何杯もおかわりをします。

 

私は、粥の中にカツオ節を少し入れて醤油を垂らして食べるのが大

好きでした。最高の味です。小豆の赤い粥の味はいつまでも忘れら

れません。なぜ、1月15日に小豆粥を食べるのかよく分かりませ

ん。豆に一年暮らす事が出来るように祈って食べるのでしょうか。

お餅と小豆の絶妙のコラボの味が何とも言えません。私は、毎日で

も小豆粥を食べたいと思っています。

 

私は子どもの頃から15日には小豆粥を食べていましたので、全国

どこでも小豆粥を食べるものと思い込んでいましたが、神戸生まれ

の家内は知らなかったようです。兵庫県でも川西や能勢地域だけの

習慣かも知れません。家内は初めて餅の入った赤い粥を見た時は驚

いたようです。その家内も、今や小豆粥が好きになりました。

 

皆さんは小豆粥をご存知ですか。絶品の味です。一度食べたら忘れ

られませんよ。日本の優れた食文化だと思います。小豆粥は熱いの

で、フーフー冷ましながら食べます。体も暖まります。寒い冬には

丁度いい食べ物です。

 

皆さんも一度食べて見て下さい。

美味しくて感動しますよ。

 

「小豆粥食べて ホカホカ 暖まる 歩樹」

 

2016.1.15. 里山 歩樹