ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】―駄菓子屋の思い出

今日は一段と寒くなりました。

 

今年一番の寒さです。部屋の温度計を見ると7度でした。今年最低

です。毎日温度計を見ていますが、最近は温度計を見るのが怖くな

ります。大寒が近くなると、やはり寒くなります。暦通りとは分かっ

ていながら、体がついていきません。

 

窓を開けて外を見ると青空に白い雲が浮かんでいます。空気が澄ん

で、よく外の景色が見えます。太陽の日差しもありますが、冷たい

風が吹いています。肌を刺すような寒さです。これから一か月ほど

が一番寒くなる時期です。新聞の天気予報では週末から寒波がやっ

て来るようです。さらに寒くなることを覚悟しましょう。

 

今日、窓を開けて庭を眺めると、植木鉢に綺麗な赤い花が咲いてい

ます。名前は分かりませんが、朝顔のような形をした赤い花です。

家内が私の知らない内に植えてくれたようです。冬の庭に彩りをも

たらせてくれています。カラフルな花を見るとホッとします。ピン

クの椿の花も負けじと、まだ咲いています。花を眺めていると、し

ばし寒さも忘れます。

 

今日は、外で工事の音がするので外の景色を見ると、斜め隣の家が

取り壊されています。重機で屋根から取り壊させています。最近は

家の建て替えが増えています。住宅地の造成から50年以上が経っ

ているので、建て替えの時期に来ているのでしょうね。いつも見て

いた建物が突然、なくなると、他人の家であっても、少し、寂しく

なります。長年見慣れた風景が突然変わると、変な気持ちになりま

す。

 

このところ、昔の駄菓子屋の事を思い出す事がよくあります。この

団地の中にも小さな駄菓子屋があって、家族でよく行きました。駄

菓子屋は私が子供の頃は村の中に一つありました。商店街やショッ

ピングセンターがない時代は、駄菓子屋が子ども達の憧れの場所で

した。駄菓子屋もいつの間にかなくなりました。

 

昔は、駄菓子屋は街の風景に欠かせないものでした。最近の子供は

駄菓子屋に行ったことがない子が多いと思います。その懐かしい駄

菓子屋が団地の中にありました。自宅から歩くと20分はかかる場

所にありました。私は、その店を見つけると懐かしさがこみあげて

きました。小さな小屋のような店でした。

 

広さにしても3畳くらいしかありません。年配のおばさんが店にい

ました。中を覗くと、子供のころに、見たり、食べたりした駄菓子

や玩具が店の中にぎっしりと並んでいます。昔にタイムスリップし

たようでした。私は家に帰るとすぐに子供を連れて行きました。店

にあるのは私が子供の時にあったものばかりです。昔の食べ物ばか

りです。値段も一つ1円や5円で買える物ばかりです。

 

何でもばら売りしてくれます。ポン菓子、塩せんべい、各種の飴玉、

ドロップ、イカ焼き、ラムネ、懐かしい駄菓子が並んでいます。子

供達は初めて見るものばかりですが、目を輝かせて、買う事に夢中

になっています。店には食べもの以外にも紙ヒコーキや凧、コマ、

ビー玉、おはじき、風船等も昔の玩具が揃っていました。私が子供

頃に遊んだ道具が揃っています。子供以上に私が楽しんでいました。

 

釣り道具や虫捕り用の網や籠も売っていました。子供は気にいって、

その後はよくその駄菓子屋に行くようになりました。駄菓子屋は、

私や子供達にとって、宝島のようでした。気に入ったものを一つ一

つ籠に入れて店の叔母さんに渡すと勘定をしてくれます。いくら買っ

ても安いものです。時々はおばさんがおまけをくれました。

 

ところが、久しぶりに近くに行くと店が閉まっていました。昔懐か

しい駄菓子屋が街からなくなりました。いつも店番をしていたおば

さんはどうされたのか気になります。子供にとっての宝島がなくなっ

たのは残念でなりません。ほしい物が何でも揃っていた玉手箱のよ

うな駄菓子屋が懐かしいですね。

 

子供にまた、昔懐かしい駄菓子屋に連れていってやりたいものです。

 

小遣いを貯めて村の駄菓子屋に遊びにいった時代が懐かしく思い出

されます。

 

2016.1.16. 里山 歩樹