ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【日常通信】―今年も節分の時期になりました

昨日は本当によく降りました。

 

一昨日の夜からずーっと激しい雨が降っていました。一体いつまで

降り続けるのかと心配になりましたが、朝起きると雨が止んでいま

した。ホッとしました。しかし、今日も空には灰色の雲が広がって

います。晴れ間は見えません。雲で日差しが遮られて、昼間でも薄

暗くて気が滅入ります。気温はそんなに低くないのですが、暗いた

めに寒く感じます。

 

窓を開けて外を見上げると雲が覆っていて、また、雨が降りそうな

空模様です。周囲の景色は薄暗くてよくみえません。寒々とした冬

の気配が漂っています。私がガラス窓に近付くと、庭から野鳥が驚

いて飛び立ちました。庭に餌を探しに来たようです。裏の家の屋根

に止まってジーとこちらを見ています。やっと雨が止んだので餌を

探しに来たのでしょう。

 

今日の神戸新聞に神戸の畑でフキノトウが芽吹いたと写真入りで伝

えていました。フキノトウは春を告げる山菜です。春先に土の中か

芽を出します。まだまだ、寒い日が続きますが、季節は静かに確実

に春に向かって進んでいるようです。フキノトウは私が子供の頃に

我が家の裏の畑でもよく採れました。雪が積もった畑の畔に雪の中

から薄緑の綺麗な芽を出して入ました。

 

子供の頃によく、採りに行った事を思い出します。子供ながら、春

が近い事を感じました.フキノトウは天ぷらにすると少し苦いです

が美味しかった記憶があります。春の香りがしました。雪から芽を

出したヨモギもよく採りに行きました。懐かしい思い出です。一月

もあと残すところ二日になりました。早いですね。どんどん時間だ

けが過ぎていきます。少し、焦りますね。

 

 

二月になるとすぐに節分です。節分には豆まきをしなければなりま

せん。わが家でも毎年豆まきをします。豆をまくのはいつも私の仕

事でした。私は福が我が家に多く来るようにと願い、全ての窓を順

番に開けて豆まきをするのが慣例でした。木の升に一杯福豆を入れ

て順次部屋を回って豆まきをしました。時々、豆を食べながら窓か

ら豆まきをしました。

 

「福はうち!鬼はそと!」呟きながら豆をまきました。本当は大声

で言うのがいいのですが、恥ずかしいので、近所に聞こえないよう

に小さな声で叫びました。家の中に撒いた豆は拾って食べました。

 

豆まきの福豆は歳の数だけ食べると良いと言われていますが、私は

豆が好きなので全部食べました。豆まきの豆は炒ってあるので香ば

しい香りがしておいしいです。いくらでも食べられます。私は買っ

てきた豆を全部食べてしまいました。豆は食べてからお腹で膨らみ

ます。

 

ところで、神戸に、節分の福豆を製造して全国に販売しているメー

カーがあります。神戸の長田にある「吉田ピーナツ食品」です。節

分に撒く豆の多くはこのメーカーが生産しています。神戸ではよく

知られた食品会社です。

 

節分の日にはいつの頃からか、巻き寿司を食べるようになりました。

昔はそんな習慣はありませんでした。節分にはイワシを食べる習慣

は子供の時からありましたが、巻き寿司を食べるようになったのは

10年くらい前からだと思います。聞くと関西だけの習慣のようで

す。関西の海苔メーカーが海苔の販売を伸ばすために始めたのが最

初で、コンビニで販売して急速に全国に広がったようです。

 

恵方の方に向かって巻き寿司を黙って食べると福があると言われて

います。恵方は毎年変わります。今年は、南南東のようです。知ら

ない人が、全員が同じ方角に向かって黙って巻き寿司を食べている

のを見たら笑い出しそうですね。でも、福があると言われると、よ

くわからなくても、やらないと気になるのが人情ですね。関西の商

売人は凄い事を考えます。

 

私も、現役の時に、関西商法だと知りながらも高価な巻き寿司を買っ

て帰りました。恵方巻の巻き寿司は、普段食べる巻き寿司より具が

豪華で太い巻き寿司でした。丸かじりして食べるのが本当の食べ方

のようですが、太くて口に入りません。とても一本は食べられませ

ん。残したら福が来ないと思って、頑張って食べました。お腹が一

杯でしばらくは動けませんでした。

 

今思い出しても笑いそうになります。

皆さんは、今年の節分は如何されますか。

 

2016.1.30. 里山 歩樹