ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】―今年もイカナゴの季節が近づいてきました

今日は一段と寒くなりました。

 

真冬並みの寒さです。神戸新聞によると平年より3度も低いようで

す。寒いはず。娘が外に出るとみぞれが降っていると言っていまし

た。昨夜は夜中に何度も目が覚めました。窓を開けて外を見ると、

黒い雲が広がっています。雪が降りそうな空模様です。昼でも薄暗

くて寒く感じます。普通は昼頃になると気温が上がるのですが、

 

今日は昼から寒くなってきました。寒い一日です。寒の戻りです。

立春は大分前に過ぎたのに、春はどこに行ったのでしょうか.気象

情報によると明日もまた寒くなるようです。この前の初夏のような

陽気はどこに行ったのでしょうか。

 

寒暖の差が激しく体がついていきません。温かくなったり、寒くな

ったりをくり返して季節が少しずつ変わっていくのでしょうね。三

寒四温とはよく言ったものですね。寒さに加えて、二、三日前から

花粉が激しく飛び出しました。鼻水が止まりません。何度も鼻を拭

くので鼻の頭が痛くなってきます。1日中、憂鬱です。

 

ところで、今日の神戸新聞で今年のイカナゴシンコ漁の予報が発表

されましたとの記事が載っていました。それによると、今年は平年

並みのようですね。安心しました。だけど、どうしてわかるのか不

思議ですね。シンコはイカナゴの稚魚の事です。例年、2月の下旬

になると、イカナゴシンコ漁が解禁されます。今年はまだ解禁日は

発表されていません。

 

播磨灘のシンコ漁は神戸の春を告げる風物詩です。神戸では解禁日

になると、急いで魚屋に行って、大量にシンコを買ってきて、自宅

で時間をかけて甘辛く煮て佃煮にして、親戚や知人に送るのが習慣

となっています.釘の形をしているので「くぎ煮」と言われていま

す。昔は、関西地方だけの食べ物でしたが、20年前の阪神淡路大

震災で全国のお世話になった人に御礼で贈ったのを機会に急速に全

国に広まったと言われています。

 

今では、ゆうパックや宅配で専門もサービスが実施されるまでなっ

ています。神戸の銘品です。くぎ煮は家庭によって色々工夫して作

られます。したがって、味は家庭によって少しずつ違います。家庭

のお漬物が家によって違うのと同じです。それぞれの家庭の味があ

ります。イカナゴの発祥の地は神戸長田区か垂水区と言われていま

す。「くぎ煮」は長田の老舗珍味会社の商品名です。

 

私はくぎ煮が大好きです。くぎ煮が売り出されると早速買って来て、

毎日のように食べます。温かい白いご飯とくぎ煮があれば、他に何

も入りません。私は、くぎ煮をお茶漬けにして食べるのが大好きで

す。くぎ煮でも小さなシンコのくぎ煮が好きです。

 

そして、すこし山椒の実を炒れて煮たくぎ煮が特に気に入っていま

した。日本酒のアテにもなります。東京にいる娘によると、くぎ煮

は関東にはないので、以前、贈る大変喜ばれたと言っていました。

 

全国でも、春になると神戸からくぎ煮が届くのを待っている人が多

いと聞きます。神戸と言えば「神戸ビーフ」が有名です。神戸ビー

フな今や最高級牛肉として世界に輸出されています。私はくぎ煮

いつか「神戸くぎ煮」として世界に輸出される日が来るのではない

かと期待しています。

 

今年もイカナゴの季節がやってきました。美味しいくぎ煮が食べら

れる時期が来ました。温かいご飯とくぎ煮を食べるんが楽しみです。

健康にもいいですよ。皆さんも、ぜひ、この春、神戸のくぎ煮をご

賞味下さい。

 

ご飯も進みますよ。

酒のアテにも最高です。

 

2016.2.17 里山 歩樹