ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】―また、地震が発生しました

また、大地震が発生しました。

 

今度は熊本です。震度7の大地震です。震度7と聞くと、私は21

年前の阪神・淡路大震災を思い出して、怖くなります。あの時と同

じように時間が経過すると被害者が増えて来ます。テレビでは一日

中、現地の状況を刻々と伝えてきます。家屋やビルが倒壊していま

す。21年前の神戸の惨状が思い出されます。

 

日本は、つくづく、災害が国だと思い知らされます。阪神・淡路愛

震災の次は、東北大震災、今度は、九州・熊本です。日本はどこに

いても災害の危険があります。日本列島は災害列島だと実感します。

今回も余震が多いようですね。21年前も一日に何回も大きな余震

が来ました。そのたびに、怖くて震えました。

 

熊本には、私は家族で旅行に行った、楽しい想い出があります。雄

大な阿蘇の姿や立派な熊本城に感動しました。阿蘇神社にも参拝し

ました。地震で熊本城や阿蘇神社にも被害が出たようです。今は、

一刻も早く余震が収まる事を願わずにはおられません。

 

気になるのは天気が悪化して強い風を伴った大雨が降る事が予想さ

れている事です。大雨で被害がさらに広がらないか心配です。政府

には万全の対策をお願いしたいものです。熊本の皆さんには心から

のお見舞いを申し上げます。私達も出来る限りの応戦をしましょう。

 

今、最も急がれるのは、水道、電気、ガスのライフラインの復旧で

す。21年前もライフラインが止まって困りました。食事を作るこ

とは勿論、トイレも使えなくなりました。近代的な設備も機器も電

気が止まれば動きません。現代の生活基盤がいかに脆いものか思い

知らされました。

 

交通機関も止まってしまって、身動きが取れませんでした。道路も

寸断されて、歩くしかありませんでした。今では信じられないくら

いよく歩きました。今回の熊本の地震で驚いたのは、新幹線が脱線

した事です。大事故にならなくて、不幸中の幸いでした。

 

震災の時に実感したのは、周囲の人の助け合いの大切さでした。大

きな災害の時は行政自体が被害を受けて機能しません。頼りになる

のは住民同士の助け合いとボランティアです。私達も各地から救援

物資を頂きました。ボランティアの皆さんの炊き出しで食事を食べ

る事が出来ました。

 

私はその時に痛感したのは、地域のコミュ二ティの大切でした。日

本社会には、古くから、町や村には青年団消防団の自治組織があ

りましたが、都市化が進んで、若者が地域から離れていってしまい、

青年団消防団の多くは消えていきました。この結果、地域の中の

人と人の結び付きがなくなって、コミュニティ機能が弱くなりまし

た。

 

しかし、災害の時に頼りになるのは近所の人の応援です。日本社会

は、災害対策として各種のインフラ整備に加えて、青年団消防団

のような地域で自主的に助け合う組織を再整備する事が大切だと考

えます。災害対策に必要なのはコンクリートともに人のつながりの

再構築だと考えます。災害列島に住む日本こそ人の相互協力が重要

だと思います。

 

私は、21年前の阪神・淡路大震災を体験して地域の人同士の結び

付きの重要性を、身を持って実感しました。今回の地震でも若い学

生の犠牲者が出ました。本当に残念です。神戸の時も多くの学生が

犠牲になりました。一刻の早い救出を願わずにはおられません。皆

さん、心から祈りましょう。

 

 

頑張ろう!熊本。

頑張ろう!九州。

 

2016.4.16. 里山 歩樹