ひょうご☆ふるさと~風だより。

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神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【神戸通信】ー私が出会った神戸の経営者の思い出

昨日も夜になって雨が降りました。

 

このところよく雨が降ります。梅雨の前触れかもしれませんね。今

日も午前中は青空が見えましたが、次第に、雲が出て来て雨模様の

空になりました。今にも雨が降りそうなので、家内は午後3時頃に

なると洗濯物をしまっていました。天気予報を見ると夜からはまた、

雨が降るようです。この時期の雨は梅雨のようにシトシトと降りま

す。菜種梅雨というようですね。

 

今日、久しぶりに座敷のガラス戸を開けて庭の様子を眺めると、チュー

リップの花びらが全部散っていました。先般の雨風で散ったようで

す。庭の隅で咲いて、長く私達の目を楽しませてくれた椿のピンク

の花も全て散っていました。

 

このため、庭には彩りがなくなりました。代わって、ヒロドツツジ

やさつきに緑の若葉が茂るようになりました。あじさいも青い葉っ

ぱが大きく瀬長しています。南天の木にも長い枝が葉が出ています。

これからは新緑の時期ですね。

 

今日は週末でリハビリもないので、ゆっくりと新聞を読んで過ごし

ました。地元紙の神戸新聞を読んでいると現役の時にお世話になっ

た経営者や企業の記事が出てきます。つい、懐かしくなって、身を

乗り出して読んでしまいます。

 

私は、長く神戸の経済団体に勤めていました。そのおかげで、普通

では会えない経営者に会う事が出来ました。その経験は私の懐かし

い思い出であり財産です。仕事柄、経営者の方と会うのが仕事でし

た。神戸を代表する経営者と身近におつき合いできるのは最高の喜

びでした。団体職員の特権でした。本当に多くの経営者に会う事が

出来ました。

 

部下として直接、薫陶を受けた経営者も多くおられます。退職して

からも、時々、あの頃の事を思い出します。皆さん、神戸経済界の

名士ばかりなので、若い職員の私にとっては憧れ的存在の人ばかり

でした。

 

立派な経営者ばかりでしたが、その中でも担当する仕事の関係で身

近に仕えて、大変お世話になり、忘れられない経営者の方が沢山お

られます。今日は、その経営者の事を思い出して、紹介させて頂き

ます。あくまでも私の個人的な印象ですので間違っているかも知れ

ません。その時はご容赦下さい。

 

神戸の商工会議所のトップは、慣例で地元4社と言われていた、川

崎重工、川崎製鉄神戸製鋼神戸銀行のトップ経験者が就任する

事になっていました。ただ、会頭は、私達若い職員には遠い存在で

した。比較的、身近に仕える事が出来たのは副会頭の皆さんでした。

副会頭の皆さんは創業者の方がほとんどで、個性豊かな魅力的な経

営者ばかりでした。皆さん、存在感がありました。オーラがありま

した。

 

その中でも、一番存在感があったのはダイエー中内功氏です。当

時、ダイエーは、売上額で三越を抜いて日本一の小売業になってい

ました。中内氏は神戸出身の経営者として、神戸経済界の誇りであ

り、神戸の若い経営者の憧れでした。背は高くないですががっしり

した体格をした人でした。話をされる一言ひと言に泊力がありまし

た。

 

中内さんが来られると、急に周囲の雰囲気がピーンと張りつめたよ

うになりました。若い経営者が中内さんの前で緊張した顔で話して

いた姿が今も思い出されます。中内さんは若い経営者と話をするの

が好きな人でした。中内さんを囲む若い経営者による中内学校が出

来ていました。

 

中内さんで思い出すのは、ダイエーホークスが優勝して、その祝賀

会が、中内さんが建てた新神戸オリエンタルホテルの大宴会場で開

催された時でした。私も祝賀会に招待されて出席しました。パーティー

かと思って出席したところ、座席指定の本格的な祝賀会でした。祝

賀会には、監督の王さんと中内さんが出席されて挨拶をされました。

中内さんは本当にうれしそうな表情をされていました。

 

挨拶の後、中内さんと王監督が各テーブルに挨拶に回られました。

中内さんと王さんが出席者の一人ひとりにビールをついで回られる

のには驚きました。その上にテーブルごとに中内さんと王監督を囲

んで記念写真を撮ってもらいました。今、思えば、その時が中内さ

んの絶頂期でした。ともかく凄い人でした。

 

今も神戸が生んだ伝説の経営者です。中内さんは神戸をこよなく愛

されていました。神戸の街の発展に多大な貢献をされました。その

ような素晴らしい経営者と、身近に会って、同じ空気を吸う事が出

来たのはよろこびでした。

 

私は、仕事で中内さんに会いに行くときは緊張して震えました。座っ

ておられるだけで存在感が感じられました。普段は元気な若い経営

者が中内さんの前では一言もしゃべらないで、静かに中内さんの話

を聞いておられたのが印象に残っています。ともかく凄い人でした。

神戸の誇りでした。

 

中内さんについては、まだまだ、思い出がりますが、きりがないの

で、今日はこの程度で終わります。神戸の経営者については、まだ

まだお話したい事が沢山あますが、それは、またの機会を改めて紹

介させて頂きます。

 

今日のブログではこの辺で終わります。

次回以降にご期待ください。

 

2016.4.23. 里山 歩樹