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ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
兵庫いいとこ何度もおいで♪

【日常通信】―保育所は迷惑施設ですか

今日は、ちょっと、ひんやりします。

 

少し肌寒く感じます。青空は見えますが、雲も出ていて、薄曇りの

天気です。曇りなると急に温度が下がります。この時期は日によっ

て寒暖の差が激しいので体がついていけません。外の景色を眺めて

いると、庭の植木の若葉が太陽の光を受けてピカピカと光っていま

す。ヒラドやアジサイ、バラの枝葉が一段と伸びています。庭が少

し狭くなったように感じます。植木の若葉の鮮やかな緑が目に浸み

ます。緑を見ると、気持ちが和らぐように感じます。

 

今日は、何故か、近所の新築工事の音が聞こえてきません。早くも

棟上げの終わったようです。最近の家はお洒落なデザインで、屋根

には瓦がありません。21年前の大震災以降、瓦屋根の家は少なく

なりました。瓦は兵庫県淡路地場産業ですが、瓦は重いので、

地震に弱いと思われて瓦を拭かない家が増えてきました。住宅地の

景色が変わってきました。

 

私のような昔人間は家と言えば瓦屋根の日本住宅をイメージします。

淡路の瓦は、いま、中国で人気があると聞きました。中国でも瓦の

ある家が憧れのようですね。近年は淡路の黒い瓦が中国に輸出され

ているようです。私は現役の時に、兵庫県地場産業の振興に取り

組んできましたので、嬉しいですね。

 

全く話は変わりますが、最近、新聞を読んでいると気になる記事が

目につきます。今、日本では保育所の不足が大きな社会問題となっ

ています。ところが一方では、保育所を新設しようとすると、住民

の反対運動にあってストップしている所が各地で出て来ていろと報

道されています。

 

近くに保育所ができろと、子供の声が聞こえて、静かな環境を壊す

ので嫌がられるとのこと。また、送り迎えの車で事故の可能性も多

くなると言うのが主な反対の意見のようです。私の家の近くにも、

100メーター程の所に幼稚園があります。わが家の子供が通って

いました。近いので便利で助かりました。保育所や幼稚園が、住民

の方から敬遠されるとは夢にも考えませんでした。

 

確かに、幼稚園の近くにいくと園児の元気な声が聞こえてきます。

園児の下校時には出迎えの車で周囲は一杯になります。子供が好き

な私には全然気にもなりませんでした。むしろ、園児の元気な声を

聞くと私も元気をもらったように感じました。とても騒音のように

は感じませんでした。私には子供の賑やかな声は楽しい音でした。

 

このことを聞いて、以前、田圃のカエルの鳴き声がうるさいと言っ

て、住民が役所に苦情を申し出た事を思い出しました。私のような

田舎育ちの人間には梅雨の時期に田圃でカエルが鳴くのは梅雨の時

期の風物詩です。私は、カエルの大合唱を聞くのが好きでした。何

故か、カエルの鳴き声を聞くと癒されるように感じました。

 

カエルの鳴き声が騒音なんて考えた事もありませんでしたので、こ

の話を最初に聞いた時は驚きました。都会から新しく移ってきた人

にとってはカエルの鳴き声は騒音に聞こえるようでした。保育所

問題とは全然違いますが、よく似た問題のように感じます。

 

また、すこし違いますが、私の子供の時のことを思い出しました。

昔は住宅地の中に町工場や商店が混在していました。以前、住んで

いた家の隣は工場でした。一日中、工場の機械が動く音や匂い、働

く人の話し声が聞こえてきました。それが日常の風景でした。工場

の音が聞こえてくると、何故か、安心しました。今考えれば、のど

かな時代でした。

 

私が、子供の頃は、大きな声で泣いていても、子供は泣くのが仕事

と言って、誰も気にしませんでした。私が子供の時は地域の人が皆

で育ててくれました。私は、母の乳の出が悪かったので、近くの親

戚の叔母の乳を飲んで育ったようです。今でも会えば言われて、顔

が赤くなる事があります。本当にのどかな時代でした。

 

皆、おおらかでした。社会に包容力がありました。何かあればお互

い様と言って助け合って生活をしていました。地域の人に守られて

いるという安心感がありました。子供は地域の宝と言って、皆が大

事にしてくれました。昔は、今日の保育所問題のような事は起こら

なかったのではないかと思ってしまいます。

 

少なくとも、迷惑施設と考えられる事はなかったのではないかと思

います。

 

難しい問題ですが皆が、昔のようなお互い様の精神や地域の包容力、

寛容性を思い出していくと解決策が見出されるのではないでしょう

か。

 

2016.4.25. 里山 歩樹