ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】―風鈴の音

今日も快晴。

 

外を見れば太陽がギラギラ輝いています。陽射しは夏本番を思わせ

ます。今日も30度を超える真夏になりました。強い風が吹いてき

て庭木の枝を揺らしています。青葉が太陽の光を反射してピカピカ

と光っています。

 

最近は、暑くなってきたので、窓は網戸だけにしてガラス戸は開け

るようになりました。窓から、涼しい風が入ってきます。風が入っ

てくると、涼しくて、気持ちが良いですね。空気はカラッとして乾

燥しています。外はカンカン照りで、真夏を思わせるような陽気で

す。強い光が眩しく感じます。外の景色は夏のようです。

 

家の中で座っていると、時々、ツバメの元気な鳴き声が聞こえてき

ます。ツバメはこの時期、子育ての最中です。ツバメが飛ぶ姿は夏

の風物詩の一つです。この間、新聞で気になる記事を読みました。

ツバメの数が減ってきているようです。

 

その原因は、街の人が、ツバメの糞を嫌って、ツバメの巣を取り払

ってしまうからです。ツバメも巣がなくなれば子育てができません。

昔は、ツバメの巣を大事にしたものです。ツバメは幸福を運んでく

ると言って喜ばれました。昔はどの家も開けっ放しでしたのでツバ

メが家の中に巣を作っていました。

 

間違ってガラス戸を締めると、ツバメが怒ってガラスを羽根で叩い

て、窓を開けるように催促したことを思い出しますね。ツバメは害

虫を採る益虫です。夏の青い空をツバメが飛ぶのは日本の夏の風景

です。いつまでも大切にしたいですね。

 

家の中に涼しい風が入ってくると「リーンリーン」という澄んだ音

が聞こえてきました。風鈴の音です。居間の窓に吊るしてある風鈴

が風に吹かれて鳴る音でした。風鈴は私が数年前に買ってきた姫路

の有名な「明珍火箸」です。わが家では一年中、窓に吊るしてあり

ます。

 

明珍火は姫路の地場産業の一つです。昔、刀をつくっていた鍛冶

屋が今も昔ながらの製法で火鉢を作って居ます。四本の火鉢の間に

丸い鉄を挟んで音を出します。涼しい音がします。あまりにもいい

音なので、外国の映画の効果音に使われた程です。今では職人は親

子二人しかいません。貴重品となって、販売してもすぐに売れ切れ

になります。兵庫地場産品の隠れたヒット商品になっています。

 

全て職人による手作りですので数に限界があります。従って、貴重

品です。高価な風鈴です。火の大きさで値段が変わってきます。

我が家の風鈴は中位の火ですが確か、7000円ほどしました。

が大きくなるほどいい音色がします。

 

おおきな火は数万円もします。風鈴が鳴る音は今年初めて聞きま

した。涼しい音色を聴くと心が癒されように感じます。「リーンリー

ンリーン」。スズムシのような鳴き声のような音色出します。いつ

聞いても美しい音です。

 

風鈴の音を聞くと夏が来たと実感します。

夏が来ました。

 

「風鈴の音色涼しい 夏の音 歩樹」

 

2016.5.22. 里山 歩樹