ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】-鈴虫

今日は、薄曇りです。

 

空には灰色の雲が広がっています。ムシムシします。蒸し暑くて、

身体が重く感じます。何となく、身体がだるく思います。湿度が高

くて、座っていても汗が滲んできます。今にも雨が降りそうなので、

窓を開ける事が出来ません。部屋の中に風が入ってこないので、部

屋の中がむっとしています。洗濯物も外に干す事が出来ません。

 

今日は、日曜日ですので、家の中で歩いて自主トレをしました。歩

きながら、窓を開けて外の景色を眺めると、薄曇りの天気で、日差

しがありません。昼でも夕方のように感じます。座敷のガラス戸を

開けて外を眺めていると、庭の方からウグイスの鳴き声が聞こえて

きます。庭の植木にとまっているようです。ウグイスの谷渡りの鳴

き声も聞こえてきました。

 

今年は、我が家の庭にウグイスがよく、やってきて、美しい鳴き声

を聞かせてくれます。わが家の近くにウグイスが巣を作っている林

があります。そこから飛んできているようです。でも、夏のこの時

期にウグイスの鳴き声を聞くのは久し振りです。

 

天気予報では夕方から雨が降るようです。梅雨明けにはまだ少しか

かるようです。暑い7月ももう下旬になりました。これからが一番

暑くなります。これから、一カ月間が最も暑くなるのが日本の夏で

す。その暑い時期を越えると、涼しい風が吹いてきます。もう少し

の我慢です。

 

子供の頃は涼を感じるため夏になると、家で鈴虫を育てていました。

鈴虫は虫篭の中でも、夜昼なく、「リーンリーン!」と鳴きます。

鈴虫の澄んだ鳴き声を聞いていると、しばし、暑さを忘れさせてく

れます。鈴虫は、はじめは誰かからもらいましたが、それからは、

家で育てるようになりました。鈴虫は夏祭りの夜店でも売っていま

した。

 

鈴虫を初めて飼ってからスズムシの鳴き声は羽根を高速で震わす音

だと知りました。目に見えない程の早さで根を振るわせます。初め

て見た時は何故あんな美しい音が出るのか、不思議でした。鈴虫は

水分がないとすぐに死んでしまいます。その為、私は霧吹きで毎日

虫かごに水分をやっていました。

 

餌は、茄子を輪切りにして虫かごに入れていました.茄子は毎日新

しいものに入れ替えていました。新しい茄子を入れると鈴虫がすぐ

にやってきて、茄子を食べにきます。瑞々しい茄子が好物のようで

す。どこから出て来たのか、沢山の鈴虫が茄子にとまって、一斉に

鳴きだします。家の中に涼しげな鈴虫の鳴き声が響き渡ります。鈴

虫の大合唱です。

 

夏も終わり近くなると、鈴虫が卵を産みます。私は霧吹きで毎日、

水をかけていました。ナスビも毎日入れ替えていました。ある日、

虫かごを観ると、小さな生き物が無数に茄子の上で動いています。

よく見ると、鈴虫の子供です。あまりに小さいので、初めはよく分

かりませんでしたが、よく見ると小さな羽を振るわせています。

 

おびただしい数の鈴虫の子供でした。私は初めて鈴虫の育成に成功

して感動しました。鈴虫は、毎年、時期になると無数の子供を産む

ようになりました。凄い生命力には驚きました。毎年、暑い夏にな

ると、家で鈴虫を育てた事を思い出します。

 

虫と言えば、私は近くの野原に行って、キリギリスをつかまえてき

ては、家で飼っていました。キリギリスは夜でも大きな声で鳴きま

す。元気が出る声で鳴きます。鈴虫とは別の虫かごで育てました。

キリギリスは気の強い虫で噛みつきます。噛みつくと、茶色い唾液

を出します。噛まれるととても痛いです。私は何回も咬まれました。

餌はキューリでした.雑食で何でも食べたように思います。毎日、

霧吹きで水をやりました。

 

キリギリスは夏が終わると死んでしまいまいた。私は庭の隅に虫の

墓を作っていました。夏は昆虫採取が楽しみでした。色々な昆虫を

求めて野山を歩きまわりました。子供の時は昆虫の標本を作るのが

はやりました。

 

しかし、私は、昆虫で殺すのが嫌いでした。

昆虫は家で育てるのが好きでした。

 

2016.7.17. 里山 歩樹