ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【神戸通信】-神戸・長田について

今日は曇り。

 

朝方は陽射しも見られましたが、すぐに雲が広がってきました。

今日は神戸マラソンが開催される日です。9時にスタートする

事になっています。その時刻ではまだ青空が見られたと思いま

す。その後雲が出てきましたが、雨が降らなくて幸いです。強

い日差しに下を走るより、少し雲っている方が走りやすいかも

しれませんね。

 

神戸マラソンも今年で6回目になりました。今ではすっかり秋

の神戸の一大イベントに発展しました。今年から2万人のラン

ナーがフルマラソンを、神戸の街中を走り抜けます。神戸は日

本で初めてマラソンが開催された、マラソン発祥の地です。神

戸の街とマラソンは良くマッチしていると思います。

 

神戸の街はマラソンが終わると、いよいよ六甲山から冷たい風

が吹きおろしてきて寒い冬の時期を迎えます。神戸マラソン

秋の終わりを告げるイベントでもあります。今日は雨が降らな

かったので、本当によかったですね。

 

マラソンを走るためにはシューズが欠かせません。靴がないと

走れません。ところで神戸は靴の街です。日本製の靴のおよそ

30%は神戸の長田で生産されています。長田で生産される靴

は「神戸シューズ」の名前でブランド靴と全国のデパートで販

売されています。

 

特に若い女性向けのファッション靴は高い評価を得ています。

神戸では春と秋に我が国最大の靴の総合展示会が開催され、内

外から靴もバイヤーが神戸に集まります。神戸の展示会でその

年の靴の傾向が分かると言われています。

 

メインの開催場所はポートアイランドの国際展示場です。その

周りのホテルや会場でも関連の展示会が開催されます。展示場

の中にはバイヤーしか入る事はできません。私も現役の時は仕

事で毎回参加していました。

 

長田は、以前は合成皮革の靴を生産して世界に輸出していまし

た。しかし、その後、円高などで中国製品などの安い製品に市

場を奪われて停滞していました。それに22年前の震災が加わっ

て、靴のメーカーは激減しました。

 

しかし、近年は日本製品の品質が見直されて、内外のデパート

で高級品と販売されるようになりました。神戸の街は履き倒れ

の街と言われています。長田の街に行くとあちこちの工場から

靴を作る音が聞えてきます。商店街に行くと靴屋が並んでいま

す。

 

長田では毎年「くつっ子祭り」が大々的に開催されます。その

時には各地から大勢の人が集まってきます。祭りの会場では長

田の靴メーカーが出店しています。メーカー直売ですので価格

は一般の販売価格の半額以下になっています。安いので皆さん

は何足も纏めて買っていきます。私も、その時に、仕事用の皮

靴を買っていました。

 

長田は靴の街として有名ですが、一方では食の街としても知ら

れています。長田で有名なのはそばめしとぼっかけカレーです。

私もそばめしが好きで、長田に行くとよくそばめしが食べられ

るお好み焼き屋に行きました.そばめしに特製のソースをたっ

ぷりかけて食べる味は最高です。それにビールがあれば何も他

にはいりません。

 

長田で、ぼっかけカレーを初めて食べた時の感動は今も思い出

します。どちらも安くて美味しいので、病みつきになります。

長田は粉もんの街と言われています。粉もんサミットも開催さ

れていたように思います。長田はイカナゴの街としても知られ

ています。くぎ煮の発祥の街とも言われています。

 

長田でよく知られているのは、鉄人28号のモニュメントです。

先日は鉄人28号の像の色がコバルトブルーに塗り直されたと

記事が出ていました。新長田地域は22年前の大震災で甚大な

被害を受けて、今もその影響で街の賑わいが戻らなくて苦しん

でいます。長田の街の復活には地場産業の靴の再生が必要です。

さらに、食の街としてもPRしていく事が期待されます。

 

長田は神戸の下町です。私は昔の下町の雰囲気が残る長田が好

きでした。震災後大規模な再開発が行われて昔の人情身豊かな

街の雰囲気が薄れてきたのは残念です。これからは長田の特徴

を生かした街づくりを期待したいですね。皆さんも神戸にこら

れた時はぜひ長田の街に行ってみませんか。

 

そばめしとぼっかけカレーの味は最高ですよ。

神戸シューズも買って帰って下さい。

 

2016.11.20. 里山 歩樹