今年も、和歌山の友人から、和歌山のブランド柿が届いた。
彼は毎年秋になると、和歌山の高級な柿をたくさん、贈ってくれる。大きな富有柿だ。種なしの高級柿。近年は、海外にも高級果物として、輸出されているらしい。さっそく、毎日、食後に頂いているが、本当においしい。種がないので食べやすい。
私は柿が大好きである。この季節になると、子供の頃に、自宅の畑にあった柿の木に柿がたわわに実っており、竹のさおで柿をとるのが楽しみだった。自宅の裏に広い畑があった。畑には、大きな富有柿の木が、6~7本あった。長い竹のさおの先に割れ目をつけて、そのわれ目に、柿の枝をはさんで柿をとった。
あまりにたくさんあるので、全部かきをとるのは2、3日かかった。とった柿は、大きなダンボール箱に入れて保存した。ダンボール箱は10箱程になった。あまりの多いので、近所の人に配ったら、大変よろこばれた。
毎日柿を食べても年明けまであった。1本は30cmぐらいの太い柿の木で、久保柿だった。屋根の上まで枝が伸びて、鈴なりの久保柿を取るのに苦労した思い出がある。自宅で取れた柿は種がたくさんあった。種を取っては畑にうえた記憶がある。
何十年も前のなつかしい秋の思い出である。
今思い出しても、楽しくなる。
里山歩樹