ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「神戸とリニア新幹線」

今日、ラジオを聞いていると、「リニア新幹線」のことがニュースに出ていました。

リニア新幹線の、東京の出発駅の起工式があったとのこと。リニア新幹線は、とりあえず東京ー名古屋間に建設されます。ルートのほとんどは大深度地下で建設され、東京ー名古屋間で6つの駅が建設されるそうです。

 

開通すると、東京ー名古屋間が約30分でつながります。さらに、大阪までの延伸が計画されており、いずれは東京ー大阪間が約1時間でつながるようになります。リニア新幹線が完成すれば、日本の国土形成に革命的な影響を及ぼすことが予想されます。

 

私は、神戸の経済団体に勤めていたときに、研究会を設置して、リニア中央新幹線を大阪からさらに西に延伸すべきであるという提言、「リニアは西へ」をまとめました。報告書をマスコミに発表すると、大きな話題になって、全国紙に大きく取り上げられました。

 

私はこれまで、いろいろな報告書を発表してきましたが、このリニア新幹線の報告書は大きく取り上げられたので驚きました。予想以上の反応に驚いた記憶があります。この報告書の趣旨は、東京一国集中に歯止めをかけ、地方を活性化するためにも、リニア中央新幹線を西に延伸して、九州につなげるべきとの提案でした。

 

リニア中央新幹線ができれば、ストロー効果で東京一極集中が進むとの意見もありましたが、私は、(やり方次第で)東京から地方へ人の移動が促進されると考えていました。国土の構造上から、今の新幹線はいずれは老朽化が進み、限界が来ることが予想されます。第二の国土軸としてリニア中央新幹線を西へ延伸して建設すべきと提案しました。

 

リニア新幹線構想が東京ー名古屋間で建設されると発表されると、大阪の政・財・官から、大阪まで延長すべきとの強い声が挙がり、政府と、リニア新幹線を建設するJR西日本を動かしました。その結果、東京ー大阪間の建設が決まりました。このニュースを聞いたとき、私は、当然兵庫・神戸からも、リニア新幹線を神戸まで延伸すべきとの声が挙がると期待しましたが、なぜか無言でした。

 

リニア中央新幹線が大阪で止まってしまうと、神戸の地盤沈下がさらに進みます。神戸は今でも経済活動が低下し、人口も減っています。このままでは、神戸は単なる一地方の都市になってしまうことが懸念されます。

 

リニア新幹線が東京-大阪間で建設されますが、いずれ、現在の新幹線のように、必ずリニア新幹線網を全国に建設すべきとの声が出てくることが予想されます。現在の新幹線も、まず東京ー大阪間で建設され、その後、山陽新幹線九州新幹線東北新幹線北海道新幹線が建設されました。

 

今でも北陸新幹線が建設中です。北陸新幹線も数年以内に、大阪まで開通予定です。これまでの経緯を見ていると、リニア新幹線も全国に建設すべきとの声が上がることが目に見えています。

 

もちろん、リニア新幹線には巨額の経費がかかるので、今すぐには無理ですが、今世紀中には必ず建設されるでしょうね。そのときに備えて、兵庫・神戸では官民一体となって、リニア新幹線の神戸までの延伸に声を上げていくべきです。他の地域に後れを取ると、兵庫・神戸は経済の地盤沈下が一層進むことが懸念されます。

 

今からリニア新幹線神戸駅の候補地とルートを設定して、具体的に国や関係先に働きかけるべきです。リニア新幹線ができると、空港の役割も変わってきます。神戸空港の利用客も、羽田便はリニア新幹線に取られてしまうでしょう。

 

リニア新幹線の建設は、日本の国土構造に革命的な影響を与えることが予想されます。兵庫・神戸も、リニア新幹線を踏まえた振興策を考える時期に来ています。皆さんはいかがお考えですか。

 

「リニアを、西へ!」

 

2019.11.22.(金曜日)1時35分