ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸の街歩き」

今年もわずかとなり、街中ではクリスマスの装飾があちこちで見ることができます。

神戸の街でも、北野の異人館に恒例のクリスマスの人形が屋根に飾られて話題になっています。神戸の街は、坂道の街です。神戸の街は六甲山と海に挟まれた狭い土地に街がつくられています。そのため、神戸の街は、南北が坂道です。

 

神戸の街の特徴は、坂が多いことです。このため、神戸は歩いて楽しい街です。私は、若い頃は時間があれば、神戸の街を歩くのが趣味でした。私がもっとも気に入っていた街は、トアロードです。トアロードは、北野の異人館界隈と海岸にある旧居留地を結ぶロードです。昔トアホテルという有名なホテルがあったので、トアロード通りと呼ばれています。

 

トアロードは、昔の神戸の国際的なみなと町の雰囲気が残っている街です。神戸には歩いて楽しい街はたくさんありますが、私はトアロードが一番神戸らしさが残っている街だと思っています。

 

トアロードは、南北に海に向かって歩いて行く坂道です。沿道には、神戸の有名な店舗が並んでいます。たとえば、帽子で有名な「マキシン」。マキシンは皇室の女性の帽子をつくっています。日航のスチュワーデスの帽子や、有名な歌手の帽子をつくって、「帽子のマキシン」は海外に知られています。マキシンの帽子は、トアロードの本店の工房でつくられています。

 

食べ物では、おいしいハムをつくることで有名な「神戸デリカテッセン」の店もトアロードにあります。トアロードにはその他、おしゃれなカフェやセレクトショップや、神戸らしいファッションを製作しているブティックが軒を連ねています。歩きながら周囲の景色をみていると、外国のヨーロッパの街に来たような錯覚をおこします。それぞれの店の看板や店のショーウィンドウもエキゾチックで、国際色あふれています。

 

トアロードは、そんなに人が多くなくて、ゆっくりと、ウィンドウショッピングを楽しみながら歩くことができます。近くに住んでる人が、かわいい犬と散歩を楽しんでいる姿を見ることがあります。トアロードを上に上がっていくと、北野の異人館通りに出ます。北野は今や神戸の一大観光スポットとして有名で、観光客であふれていますが、私は以前の北野の街のほうが気に入っていました。

 

北野はNHKドラマ「風見鶏」で一躍有名になり、異人館のある街として一大観光地になりました。そのため、街並みがきれいに整備されました。しかし、あまりにも観光地化が進んで、以前の北野にあった国際色豊かな街の雰囲気が失われてたように思います。

 

以前は、様々な外国の人が暮らす街で、歩いているとあちこちで、外国人の人の姿が見えました。今は、観光客でにぎわっていますが、以前のような外国人が歩いているエキゾチックな街の雰囲気がなくなったように思います。

 

神戸の街は、今年もクリスマスの飾りつけが行われています。皆様、坂の街神戸の中でも、最も神戸らしいトアロードを散策してみませんか。神戸の昔の港町の雰囲気が感じられてなつかしくなりますよ。

 

トアロードは、神戸の街で最も神戸らしさが残っている街です。

私が自信を持っておすすめできる観光スポットです。

 

2019.11.27(水曜日)午後3時50分 里山 歩樹