ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【日常通信】ー「さざんかの赤い花」

今年も12月になってから、我が家の庭にあるさざんかに赤い花が咲きました。

我が家の庭には、花が咲く植木がたくさんあります。

 

亡き母が花が好きでしたので、今の家をつくるときに、庭には花が咲く植木をたくさん植えるように注文をつけて、さざんかやつばき、梅などの植木を庭のあちこちに植えていました。

 

さざんかの花は、母の好きな花でした。私が子供の頃は、田舎の家は大きな家が多かったので、家の垣根は長くて、立派でした。

 

さざんかは、冬になると、赤い花を垣根一杯にきれいに咲かせていました。冬の寒々とした景色の中で、赤いさざんかの花は、寒さに耐えて健気で、愛おしくなりました。

 

最近の家は、垣根が少なくなりましたね。垣根の代わりに、コンクリートや鉄製の柵が増えました。昔のような風情がなくなりました。しかし、その中でも、団地の道を歩いていると、ところどころに垣根の家があって、さざんかの赤い花を見つけるとうれしくなります。

 

私はそばに寄っていって、赤い花びらをさわって、感触を確かめるのが好きでした。さざんかの赤い花を見ると、亡き母のことを思い出します。

 

我が家の庭には、寒つばきの大きな木があります。寒つばきも、母が植木屋さんに頼んで植えてもらったものです。

 

わが家のつばきは、ピンクの大きな花を植木の枝いっぱいに咲かせます。ピンクのつばきの花は、珍しいと言われています。花びらは、とても大きくて、大きなバラのように見えます。

 

さざんかの花が咲くと、しばらくすると、いつもつばきもピンクの大きな花が咲きます。母は毎年つばきの花が咲くのを楽しみにしていました。今年もそろそろつばきがピンクの大きな花を咲かせてくれることでしょう。楽しみです。

 

つばきは、花が散ったあとは、大きな実をつけます。私は、子供の頃はこのつばきの実を取ってきて、大事にしまっておきました。母はそのとき、つばきの実からは油が取れるのよと言いました。

 

そういえば、つばきの実のにおいをかぐと、少し油のようなにおいがしたように感じました。

 

さざんかの花と、つばきの花が咲くと、いよいよ冬本番です。今年も、これからますます寒くなるでしょうね。

 

私は寒いのが苦手ですが、さざんかとつばきのきれいな花を眺めて、寒い冬を耐えて過ごしましょう。

 

 

2019.12.15.(日曜日)午後3時45分 

里山 歩樹(藪野 正昭)