ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【神戸通信】ー「神戸の都市づくり」

今日の新聞によると、神戸市の人口減少が止まらないようです。

今年1月時点で神戸の人口が6000人以上も減って、全国の都市のワーストになったとのことです。

 

神戸市では、ここ数年、人口が大幅に減り続けて、人口減を止めることが最大の課題になっています。このため、神戸市は神戸市西部の駅前の再整備をして、マンションを建設して、人口増を図ることにして、今後の政策を発表した。

 

神戸の西神中央駅、名谷駅、垂水駅の3駅周辺の再整備を進め、民間のマンション建設を誘導して、合計で5000人の人口増を目指しているようです。神戸市では、その他にも市内の主要駅の周辺の再整備を進め、人口減に歯止めをかけたいと考えているようです。

 

私は、このプランには反対ではありませんが、市が考えるように人口減につながるか、懸念しています。なぜなら、神戸市は、全国の都市と比較しても先進的な都市づくりを進めてきました。

 

しかし、それにもかかわらず、全国の平均以上に人口が減少するその原因がよくわからないからです。その原因を分析しないでやみくもに駅前の再整備を進めても、効果があるのか不安になります。

 

さらに、もっと基本的なことを言うと、人口減の問題は何も神戸だけの問題ではないことです。人口減少は全国的な問題です。日本全体の人口がいずれ1億人を割ることが明らかになっています。

 

仮に、神戸市が政策により、人口増加に成功しても、どこかの都市の人口が減っているだけです。ゼロサムゲームのようなものです。人口減少は避けられない現実です。

 

この現実からどの都市も逃げることはできません。これからの都市づくりは、人口減少を前提において、コンパクトな都市づくりを進める必要があります。

 

神戸市もこれからは、人口を郊外に誘導して人口増に取り組むのではなく、人口の減少を受け入れ、コンパクトで、住みやすい街づくりを進めることが重要です。これからは、人口の量よりも、生活の質を高める街づくりの時代です。

 

神戸市は、山と海に恵まれた環境を活かして、質の高い、住みやすい都市づくりに力を入れるべきではないでしょうか。神戸市も必要以上に人口減少を気にすることなく、自信を持って質の高い街づくりを進め、神戸の都市の魅力向上に力を入れるべきではないでしょうか。

 

そこで、私が気になっているのは、環境問題です。先般のCOP25で、日本は世界各国から、環境問題への取り組みが消極的であると厳しく批判されました。

 

ヨーロッパ各国では廃止を目指して取り組んでいる石炭火力発電所を、日本はいまだに全国各地で建設しようとしています。この時代に逆行するような姿勢に対して、各国から厳しく批判されました。

 

神戸市では、火力発電所が新たに二基建設する計画が進められています。神戸を住みよい街にする上で、火力発電所はマイナスの影響を与えるのではないかと懸念されます。

 

私は、神戸市は風力発電太陽光発電などの自然エネルギーで電力をまかない、環境にやさしく、住みやすい都市づくりに進めてほしいと考えます。

 

私は兼ねてから考えていたプランがあります。それは、神戸が、全国に先駆けて建設した海上都市・ポートアイランド六甲アイランドなどの人口島に大規模な風力発電所を建設することです。

 

人工島の四方の岸壁に大規模風力発電装置を建設すると、20~30基ぐらいの風力発電所を建設することができます。要するに、神戸が建設した海上都市を風力発電の拠点として活用する案です。

 

ポートアイランド六甲アイランドには海からも、山からも、一年を通して強い風が吹いています。この風力をうまく活用すれば、人工島が風力発電の日本最大の拠点となります。

 

完成すれば、国内は勿論、海外からも注目を集め、内外からたくさんの人が見学に訪れることが予想されます。神戸の街が、自然エネルギーによる環境にやさしい街として注目されるでしょう。

 

皆様は、この提案をいかがお考えですか。素人の考え方ですかね。

 

話を元に戻すと、神戸は定住人口を増やすことを考えるのでなく、インバウンドなどの交流人口を増やすことに力を入れるべきではないでしょうか。

神戸で風力発電による街づくりを進めれば、内外から観光客が来ることも考えられます。

 

神戸市は交流人口を増やすために、街の魅力向上にこれまで以上に力を入れるべきではないでしょうか。

 

12.19.(水曜日)午後2時30分

里山 歩樹(藪野 正昭)