ひょうご☆ふるさと~風だより。

グルメもファッションも山も海も豊かな兵庫・神戸の魅力を、里山から毎日発信します。ようこそ神戸へ!

神戸の産業振興と経済活性化に40年以上尽くした経験を活かし、
里山歩樹が兵庫の里山から元気に発信します。
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【神戸通信】ー「神戸のファッション」

神戸はファッションの街と言われています。

神戸は今から40数年前に、全国ではじめて「ファッション都市宣言」をしました。

 

神戸でいうファッションは、アパレルだけではなく、「衣・食・住・遊」の生活文化産業全般のことを指します。とはいえ、神戸のファッションの中心は、アパレルで、特に女性向けのファッションです。神戸は、女性の街と言われます。

 

神戸のファッションの特徴は、芦屋の上流社会の女性が着る、上品なファッションと言われています。シックで品のある服が神戸のファッションの特徴です。

 

神戸に来た人はかならず、神戸はきれいな人が多いですねと言われます。神戸の女性はおしゃれが上手で、はじめて神戸に来た人は、神戸のおしゃれな女性を見て、驚くようです。

 

神戸のファッションの特徴はエレガントと言われます。シックな中にも、上品な華やかさが感じられるのが神戸ファッションの特徴です。

 

神戸のアパレルの代表はワールドです。ワールドのファッションは、「アンタイトル」のような、芦屋の女性に合うようにイメージして製作されていると聞きました。ワールドの服はどことなく上品さが感じられますね。

 

私は仕事で全国の主要都市に行きましたが、少し身びいきですが、神戸の女性はきれいだなと感じることが多いですね!でも、ファッションは難しいですね。おしゃれであることは私のような人間には、なかなか難しいですね!

 

私は仕事の関係で、パリのファッション界で活躍されている日本人の社長とよく話すことがありました。

 

その人は、30年も前にフランスに行って、イッセー三宅ヨーロッパの社長をしている人で、フランスのファッション界の発展に貢献したということで、フランス政府から勲章をもらった人です。名前は斎藤さんと言います。

 

あるとき、私は斎藤さんに、「フランス人はいつも高価なブランド品を着ているのですか?」と聞くと、斎藤さんは、にこっと笑って、

 

「フランス人はそんな高価なブランド品は買いません。そんなお金をフランス人は持っていません。ブランド品を買うのは、日本人をはじめとする外国人だけです。フランスはファッションの国ですが、高いブランド品を買う外国人によって支えられているファッションの国です。」

 

と言われました。

 

私は、驚いて、斎藤さんの服を見ると、つぎをしているところがありました。私が不思議そうにそのつぎを見ていると、斎藤さんは、

 

「フランス人は自分に合う、気に入った商品を買って、どこまでも着こなすのがおしゃれだと考えています。」

 

と言われていました。

 

私はおしゃれとは高いブランド品を着ることだと思っていましたので、斎藤さんの言葉は目からうろこでした。ファッションとは、着るのではなく、楽しむことなのだと気づきました。

 

ファッションとは、おしゃれを楽しむことです。自分の気に入った服をうまくコーディネートして楽しむ、そして長く使い続けることがファッションだと気づきました。

 

さらに言うと、ファッションとは高いブランドの服を着るのではなく、自分が気に入った商品を探して、うまく着こなして、おしゃれを楽しむことだと思いました。

 

今日新聞を読んでいると、最近は男性でもメイクをするようになっているようです。男性がメイクをするなんて、私の時代では考えられません。時代も変わりました。

 

男性もおしゃれを楽しむことはよいことだと思いますが、外見のメイクだけでなく、心のメイクも忘れないようにいてほしいですね。

 

おしゃれ、ファッションは難しいですね。

 

 

2019.12.29.(日曜日) 午後1時25分

里山 歩樹 (藪野 正昭)