今日は1月2日。
早くも新年になって、2日経ちました。正月になると私の子供の頃の正月のことを思い出します。正月になると、母は必ず新しい服を着せてくれました。
元旦に新しい服を着るのが、私はうれしくて、元旦に新しい服が着れると思うと、大みそかからうきうきしていました。
元旦の朝、母が用意してくれた新しい服を着ると、母は「よくにあうよ。またおおきくなったね。」と言って、うれしそうな顔をしてくれました。
私は、新しい服を着ると、すぐに外に出かけて遊びに行きました。私の子供の頃は、テレビも、ゲームもありません。正月の遊びといえば、羽子板でした。家のそばの道路で、羽子板をついて遊びました。
羽子板は、母が買ってくれたものでした。羽子板のきれいな羽根が、くるくると回りながら飛ぶ姿が、今も鮮明に記憶に残っています。
また、外では、紙風船を膨らまして、よく遊びました。紙風船のカラフルな色がキレイでした。紙風船はすぐ破れました。私は破れた紙風船にのりをつけて、破れたところを直そうとしましたが、うまくいきませんでした。
私が得意だったのは、コマ回しです。手のひらの上でコマを回したり、ロープにコマをひっかけてロープ渡しをしたりして遊びました。私はコマが大好きで、たくさんコマを集めていました。
家の中で遊ぶのはすごろく、カルタ取りでした。カルタ取りは家族全員で遊びました。家族全員が集まってやるカルタ取りやすごろくはにぎやかで楽しかった思い出があります。
私の小さなころは、テレビもゲームもありませんでした。しかし、ゲームやテレビがなくても、いくらでも遊ぶ方法がありました。外に出かけると、必ず友達がいて、近くの広場でたこあげをして遊びました。
やっこの姿をしたたこは、竹ひごと紙で作られていました。すぐに破れて困りましたが、私はたこあげが得意で、友達とどこまでたこを高く上げることができるか競いました。
風が強い日には、たこは天高くまでどこまでも舞い上がっていきました。あまり高く上がって、たこの姿が小さくなって見えなくなることもありました。
当時は、広い原っぱや田んぼがあって、たこ上げを自由に楽しむことができました。今は、いたるところに電柱や電線があるので、たこを上げると電線に引っ掛かってしまうのでたこ上げを自由にできなくなりました。
私が子供の頃は、寒い日が多く、よく雪が降りました。子供は雪が大好きです。私達は雪が降ると大喜びでした。雪だるまを作ったり、雪合戦をして遊びました。
あまりに寒いときは落ち葉を集めてきて、たき火をして遊びました。たき火の中には、さつまいもを入れて、焼きいもを作ったこともありました。
私の子供の頃の遊びと言えば、野山を相手に遊ぶことでした。自然の中で自由に遊び回るのが一番楽しい時間でした。今のように家の中で遊んでいると、母から「外で遊びなさい。」とよく怒られました。
外のほうが気晴らしになって、楽しい時間を過ごすことができました。外で遊んでいると、いつのまにか時間が過ぎていきました。一日があっという間に終わるのが残念でした。
正月休みは短いので、すぐに休みが終わりました。新学期が始まります。
私はあと何日で休みが終わるか数えて、さびしく思ったものです。
子供の頃の正月のなつかしい思い出です。
2020.1.2.
里山 歩樹 (藪野 正昭)