神戸の街の一番の特徴は、海と六甲山があることです。
海と六甲山は神戸の都市を象徴する宝物です。神戸は海と六甲山があるから神戸です。
神戸の特徴や魅力はすべて、海と六甲山と関係しています。神戸港からは、海外の近代知識が神戸の街に入ってきて、神戸の国際的な街をつくりました。
神戸の原点は神戸港にあります。その神戸港開港のあとに、神戸に来た外国人が、市街地を開発するとともに、六甲山も開発しました。
六甲山は昔ははげ山だったようですが、その後植林がおこなわれ、緑ゆたかな六甲山に生まれ変わりました。その緑ゆたかな六甲山を避暑地やレジャーの山として開発したのも、外国人です。
神戸の街からは、どこからも、六甲山が見えます。六甲山は、約1000mほどの山ですが、東西に長く連なっており、神戸の街の背骨となっています。神戸の街は、その六甲山と海のあいだに建設された都市です。
神戸では、方角を示すときは市民はかならず、山側、海側と言って方角を確認します。そのため、神戸の街は、方角がわかりやすくて、迷うことはありません。
六甲山がある方角が北、海がある方角が南です。南北がわからなくなって困ることはありません。六甲山は神戸に住む人にとって身近な山です。
私は一時、神戸の阪急六甲駅の近くに住んでいました。よく、休みの日には、家族と一緒に六甲山に遊びに行きました。六甲山は神戸市民にとっては身近な里山です。
しかし、神戸市民はあまりに近すぎるので、六甲山に行く人は少ないように思います。聞くところによると、六甲山は人の手入れがなくなって、荒れていると聞きます。
私は神戸の都市の活性化の鍵は、六甲山と海をどう活用するかだと考えています。
特に、六甲山は以前は保養地や避暑地として、多くの山の家や施設があってにぎわっていました。それが、近年はどんどんと人が減って、閉鎖された施設が多いと聞きます。
今日の新聞によると、神戸市は六甲山の活性化に取り組むと書いてありました。六甲山の使われていない施設をクリエーターなどの知識産業の拠点として、再生する考えのようです。
私はいい案だと思いますが、問題は六甲山へのアクセスです。今は、どこから六甲山に行けばよいかよくわかりません。
私は六甲山をスイスのアルプスのように、山のリゾート地や避暑地として開発できないかと考えています。
そのためには、神戸の都心から六甲山まで、スイスにあるようなデザイン性のすぐれた登山鉄道を建設できないかと考えています。
そうすれば国内はもちろん、海外からもその登山鉄道に乗るために、多くのインバウンドが訪れるでしょう。
登山鉄道の建設には、巨額の経費がかかります。しかし、神戸は、市街地の少なさを解決するため、六甲山脈をけずって、海にポートアイランドや六甲アイランドの海上都市を建設した実績があります。
海上都市の建設には高度な技術と経費がかかりましたが、神戸は見事に成功させました。その手法は、神戸の都市経営として、世界的に有名になりました。
神戸が海の上に海上都市を建設したことを思うと、市街地から六甲山まで登山鉄道を建設することはたいしたことではないと思います。
神戸のこれからの都市づくりのために、登山鉄道を建設してはどうでしょうか。
六甲山に登山鉄道ができると、六甲山は様々な施設が建設されて、六甲山は一度に活性化されるでしょう。六甲山の人口も大きく伸びるでしょう。神戸は六甲山のその宝をもっと活用することを考えるべきです。
六甲山への登山鉄道が建設されると、六甲山の価値は、今の何倍にもあがって、鉄道の建設コスト以上の経済効果を生み出すでしょう。
そうすれば六甲山は、様々な知的産業の拠点として、また、高原リゾート地として、多くの観光客を誘致できることは間違いないと考えます。
このプランは、私の夢物語ですかね!
皆さんは、どのようにお考えですか。
2020.2.16.(日曜日)午後1時
里山 歩樹 (藪野 正昭)