ひょうご☆ふるさと~風だより。

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【兵庫通信】ー「人口減について」

兵庫県と神戸市の人口減少が止まりません。

兵庫県は昨年の人口減少数が、全国47都道府県の中でワースト4でした。神戸市の人口減も、全国主要都市ワースト1でした。

 

先般、兵庫県と神戸市の来年度予算案が発表されましたが、いずれも、人口減少に歯止めをつけることを最重要課題に挙げて、各種の対策を実施することにしています。

 

先般、ある新聞を読んでいて、驚きました。その新聞記事によると、兵庫県の人口は、40年後には300万人まで減少すると書いてありました。

 

あまりにすごい数字なので、私は何かの間違いではないかと疑い、先程の記事を読み直しましたが、兵庫県自体が推計したデータだということです。最少の場合の人口は310万台でした。

 

楽観的に予想しても、380万台とのこと。現在の兵庫県の人口は約550万人ですが、それが将来は300万台まで減少するとの予想に、私はしばらくは信じられませんでした。

 

またこの記事の中には、神戸市の人口も、80万人ぐらいまで減少するとの予想を載せていました。神戸市の人口は今は約145万人ですが、それが、将来は半分ぐらいまで減少するとのことです。

 

私は、しばらくは、信じられませんでした。これほどの人口減少は異常です。この人口減に歯止めをかけるのは容易ではない。小手先の対策では、とても無理だと思いました。何か抜本的な対策が必要です。

 

私が、兵庫、神戸の人口減のことを娘に伝えると、娘は、ケロッとした顔をしていました。そして言いました。

 

「減ったっていいよ。日本の人口全体が減っているのだから、兵庫、神戸の人口が減っても不思議ではない。無理に人口を増やす必要はないと思う。兵庫、神戸では、兵庫、神戸に住みたい人だけが住んでくれればいい。無理に神戸の街に住んでもらう必要はない」

 

とはっきりと言いました。私はその娘の意見に最初は驚きましたが、あとで、ゆっくり考えると娘の言うとおりだと思うようになりました。

 

今の時代は、単に人口の数が増えればよい時代ではありません。人口が多いか少ないかが問題ではありません。

 

兵庫、神戸に住んでいる人々が、幸せかどうか。心豊かな生活文化を享受しているのかが問題です。問題は、人数ではなく、質です。

 

その参考になるのが、ブータンという国です。ブータンは小さな国ですが、国民の幸せ度は世界一だと言われています。兵庫、神戸も県民、市民の幸せ度の向上を目指すべきです。

 

国の方では、地方再生、東京一極集中阻止を重要課題に掲げてきましたが、一極集中に拍車がかかり、地方の衰退が一段と進む現状を踏まえて、地方での定住人口の増加でなく、関係人口の増加を図ることに方針転換したと書いてありました。

 

関係人口というのは、ふるさとの祭りや行事のときに帰る人を増やすことを言うようです。つまり、ふるさとに関係をもつ人の人口を増やすことを目指すということです。

 

私はこのことがよく理解できません。年に何回かふるさとに帰る人が増えるからと言って、地方の活性化になるか疑問です。

 

地方の出身の人がふるさとで、住み、働く人を増やすのが重要です。そのためには、地方に企業や行政機関などの働く場を増やすことが一番重要です。

 

私は、東京一極集中を止めるためには、東京にある大企業などには、税金を高くする必要があると考えます。また逆に、地方へ移る企業には、低利の融資をしたり、税金を安くするような思い切った対策が必要だと思います。

 

また、個人に対しても、ふるさとで住む人には、低利の融資や、税金を下げるなどの対策を講じるべきだと考えます。

 

私は人口減はマイナスのことばかりではないとこのごろ考えています。

 

日本の人口が減少すれば、それだけ、日本の国に必要なエネルギーも、原子力発電や石炭火力発電にたよることなく、再生エネルギーだけでまかなうことができます。

 

食料も、海外から大量に輸入する必要がなくなります。食料自給率も大きく高めることになり、日本は、より安全な国になります。

 

ものは考えようです。

人口減をプラスにもっていく対策が必要だと思います。

 

皆様はどのようにお考えですか。

 

 

2020.2.20.(木曜日)午後2時45分

里山 歩樹 (藪野 正昭)